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ふだん使っているエアコン。浴室に次いで家の中でカビが生える場所なんです。エアコンのカビ防止方法について、ハウスクリーニングや片付けなど家事サービスを提供する株式会社カジタクの広報・弘田光聖さんに話を伺いました。
カビは、基本的には「ホコリ」「皮脂汚れ」「洗剤カス」など、生活する上で出てくる「汚れ」をエサにして繁殖します。また、湿度が高ければ高いほど繁殖しやすいので、梅雨時期などジメジメした環境では特にカビが発生しやすくなりますが、半年たったいま大掃除の時に、もう一度見直すことが大切です。
「カビ」と聞くと、お風呂場や台所などの水気が多い場所に発生するイメージですが、エアコンにも発生します。発生する要因は「湿度」「温度」「ホコリなどの汚れ」です。発生する原因を紹介します。
エアコン内部の温度は、厳密には異なりますが、私たちが設定する快適な温度はカビにとっても繁殖に好条件。特に25度~35度あたりが、カビが最も繁殖しやすい温度設定になっています。
エアコンを運転すると、熱い空気と冷たい空気が触れ合うために結露水が発生します。結露水とは、グラスに冷たい飲み物を入れて水滴がつくのと同じ原理です。その水分は配水管を通って外に流れ出るのですが、一部がエアコン内部に残ってしまい、それが湿度を高くしてしまう原因になります。風呂場に発生するカビと同様、内部に残った水分がカビが繁殖しやすい環境につながってしまいます。そのため、特に夏場のエアコンは特にカビ菌にとって、絶好の住みやすい環境となってしまいます。
カビが繁殖するため、エサとなるのがホコリなどの汚れ。エアコンを付けている間は、常に空気が通っているので、家の中のホコリやキッチンの油汚れ、たばこの煙などが空気中に含まれています。カビは食べカスや塗料、体から出る垢などなんでも栄養分にしてしまうため、エアコン内部は汚れが溜まりやすいのです。
カビを防ぐために、気を付けたいエアコンの使用方法を紹介します。
週に1度のフィルター掃除を習慣づけるだけでも、カビ予防につながります。フィルター掃除のポイントは、水分を残さないようにしっかりと乾かすこと。また、フィルター掃除と一緒にエアコンの吹き出し口など、拭き掃除ができそうな場所を柔らかいぞうきんで拭くと、さらにきれいになります。水拭きした後は、必ず乾拭きして水分を取り除くようにしましょう。
夏になったらやるために覚えておきたいのが、内部を乾燥させる方法。冷房や除湿などでエアコンを使用した後は、そのたびに「送風モード」を使ってエアコン内部を乾燥させましょう。エアコン内部のホコリを吐き出し、カビの付着を予防することができます。エアコン使用前に窓を開けて、30分ほど空気の入れ替えをしてください。使用後には送風モードで20~30分ほど運転させ、内部の水分を乾燥させてください。
年末の大掃除では、忘れずにエアコンの内部掃除を!そしてこれを機会にこまめな掃除を心がけてみてくださいね。