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保存しておいたじゃがいもに、いつの間にか生えてしまったカビ。取り除いて食べても大丈夫なのでしょうか?この記事では、じゃがいもにカビが生えた場合の対処法をお伝えします。また食べてはいけないじゃがいもの見分け方や、カビを生やさない保存テクニックも併せて解説します。
じゃがいもにカビが生えていても、様子を見て皮を厚く剥けば食べられる場合があります。
食べられるかどうかの確認の仕方と、カビが生えてしまう原因について解説します。
じゃがいもについたカビは、表面についたものであれば食べられる場合があります。じゃがいもにつくカビは、綿のように白くてふわふわしたものが表面や芽の周りにつく場合が多いです。
じゃがいもをよく洗ってカビを落とし、厚く皮を剥いて切ってみて、色や硬さ、ニオイを確認してみましょう。
・中身がじゃがいもらしい白っぽいクリーム色をしている
・触ると硬い感触
・カビのニオイや、酸っぱいニオイなど変なニオイがしない
このような様子であれば、皮を厚めに剥けば食べられます。もしじゃがいもから芽が出ている場合、芽の周りは根元からしっかり取り除いてから使いましょう。
じゃがいもを確認してみて、ぶよぶよとやわらかくなっていたり、中が変色していたりしたら食べるのを控えましょう。またカビがじゃがいもの表面を覆ってしまうほど生えている場合、カビが中にまで生えてしまっている可能性があるため、このような場合も処分してください。
カビは湿度や温度が高いと発生しやすくなります。
じゃがいもにカビが生えてしまうのは、
・ひなたなど温度が高いところで保存していた
・ポリ袋に入れたまま密閉していた
などの原因が考えられます。
特に2つ目は一見問題ないようにも思えますが、ポリ袋に入れて密閉したままの状態にすることで、ジャガイモから蒸発した水分がポリ袋内の湿度を上げる原因につながります。
理想的な環境は湿度が低く、涼しい場所で保存することです。常温なら風通しのよい場所で、冷蔵庫なら野菜室に入れて保存しましょう。
カビ以外でも、いくつかの場合はじゃがいもを食べない方がいい場合があります。パターンに分けて解説します。
じゃがいもの乾燥が進むとやわらかくなってきます。多少やわらかいくらいであればまだ食べられますが、ぶよぶよとしているようであれば傷んできているサインです。この場合は食べずに処分しましょう。
じゃがいもから汁が出ている場合、これも傷んでいるサインです。野菜は腐敗が進むと汁が出てくるようになり、触るとぬるっとした感触があります。この場合も食べないようにしましょう。
じゃがいもから酸っぱいニオイなどなどのイヤなニオイがする場合も傷んできています。
イヤなニオイがする場合、ぶよぶよしていたり汁が出ていたりと、見た目にも現れていることがほとんどです。ほかのサインも一緒に見分けるようにしましょう。
じゃがいもの芽や、皮の緑色の部分にはソラニンやチャコニンという天然毒素が含まれています。たくさん摂取してしまうと、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。
多少であれば、芽や緑色の皮の部分をしっかり取り除けば食べられます。ですが、芽がたくさん出ていたり、全体が濃い緑色になっていたりする場合は、完全に取り除けない可能性があるので、食べるのは控えましょう。
じゃがいもにカビを生やさないためには、温度や湿度の高い場所を避けて保存することが大切です。じゃがいもにカビを生やさず、長く楽しむための保存方法を紹介します。
じゃがいもは冷蔵庫で保存する必要はなく、常温保存できます。かごや穴の開いたポリ袋に入れ、風通しをよくしておくことでカビの発生を防ぎます。
またじゃがいもは日光に当てると皮が緑色になってしまうため、暗い場所に置き新聞紙を被せて保存しましょう。
20度以上になると芽が出やすく、傷みやすくなるため、気温が高くなる夏場は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
冷蔵庫で保存する場合、新聞紙かキッチンペーパーに包んで野菜室で保存します。低い温度でじゃがいもを保存すると、低温障害となり早く傷んでしまう原因となります。必ず、冷蔵室より温度の高い野菜室で保存しましょう。
また新聞紙やキッチンペーパーがしめっていたら交換し、カビを防ぎましょう。
じゃがいもにカビがついている場合、食べられるかどうか正しく判断して、安全にじゃがいもを楽しみましょう。またじゃがいもにカビを生やさないよう正しく保存して、長くおいしくじゃがいもを楽しんでくださいね。