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夏から秋にかけて旬を迎える「なす」。煮ても焼いても炒めてもおいしいなすは、食卓でも大活躍しますよね。でも、使い切れずシワシワにさせてしまった経験がある方も多いはず。そんなことにならないよう、なすを長持ちさせる保存法をご紹介します!
数本単位で販売されていることが多いなす。一度に全部使い切ることができなくて、冷蔵庫に入れておいたら数日後にシワシワになってしまうことも……。でもご安心を、そんな悩みを解消する簡単な方法があるんです。
なすをシワシワにさせないために、そもそもどうして冷蔵庫に入れておいても傷んでしまうのか、その理由を知ることから始めましょう。
なすは暑い季節に旬を迎える野菜。そのことからもわかるように、暑いのは得意なのですが、寒いのは大の苦手です。
そしてなすが苦手なもう一つの条件が乾燥。低温で乾燥する冷蔵庫はなすにとってツライ環境のため、長持ちしにくいのです。
逆を言えば、なすが得意な環境を作ってあげれば、長持ちするようになります。
同じ袋に入って売られていた2本のなす。ツヤがあってヘタも元気にピンとしています。
1本はそのまま冷蔵庫の野菜室へ。もう1本はペーパータオルに包んで、ヘタのあたりに霧吹きで水を吹きかけ……
ラップでグルグル巻いて野菜室に入れました。この状態で10日ほど保存し、両者を比較してみることに。
※衛生面を考慮し、ペーパータオルは3日に一度交換し、霧吹きで水を吹きかけ直しています。
10日後、そのまま野菜室に入れたなすは見ての通りシワッシワ。他の野菜とぶつかったのか、傷みたいに凹んだ跡もあり、かわいそうな状態に。お世辞にもおいしそうではありませんね。
一方、ペーパータオルで包んでヘタに水をかけ、さらにラップで包んだなすがこちら!実の部分にシワがなく、ヘタもピンとしています。明らかに違う!
続いて2本のなすを切ってみましょう!
左:保存方法をひと工夫したなす(10日後)
右:そのまま野菜室に入れたなす(10日後)
保存方法をひと工夫したなすは、ところどころに黒っぽいつぶが見えるものの、ほぼ白い状態。それに対してそのまま野菜室に入れたなすは、黒いつぶつぶがいっぱいです!
実物を見たことがある人も多いかもしれませんが、これ、実はなすの種(タネ)なんです。
なすの種は古くなってくると白から茶色、黒へと変色してきます。黒くなったからといって食べられないわけではありませんが、黒っぽく色づいた頃にはやはり食感や味も落ち始めています。
今回の検証の結果、なすのヘタに水を吹きかけることで乾燥を予防し、またペーパータオルとラップのWのラッピング効果とクッション効果で、野菜室の寒さに負けず、ほかの野菜から傷つけられることもなく鮮度を保つことができました。
これなら一度に使い切れなかったなすも、長持ちして最後まで美味しく使い切れそうですよね。
簡単なのでぜひ試してみてくださいね。