- 週間ランキング
サラダや炒めものなどいろいろな料理に使えるブロッコリー。栄養もあるうえ、料理に彩りをプラスしてくれるので、積極的に取り入れたい野菜の一つです。お手頃価格で販売しているのを見かけたら、多めに買って冷凍しておくと節約にもなります。おいしさを保つ冷凍・解凍方法のコツを押さえておきましょう。
ブロッコリーは一株が大きいものが多いため、少人数の家族ではなかなか一度に使い切れず、気がつくと冷蔵庫の中で花蕾(からい=花のつぼみのこと)の部分が黄色くなってしまっていた……。そんな経験はありませんか?
冷蔵庫の中で長く放置すると味も栄養も落ちてしまいます。ブロッコリーは冷凍しても食べられる野菜のため、すぐに使わない場合は冷凍保存して無駄なく使い切りましょう!
ここからはおいしくブロッコリーを冷凍するポイントを詳しく説明します。
ブロッコリーを冷凍するときは、調理時に使いやすいよう、小房に切り分けて冷凍します。小房に分けたら水にさらしてよく洗い、水けをきりましょう。
おいしく冷凍するために大切なのは、水で洗った後に水けをしっかり拭き取ること。水分が残っていると、解凍後にべちゃっとして、水っぽくなる原因になります。特に花蕾の中の水は切りにくいので、ペーパータオルなどで重点的に拭き取ります。
ブロッコリーを冷凍保存するなら、基本的には「生」のままがおすすめです。茹でてから冷凍しても構いませんが、その際には茹で時間を、そのまま食べるときよりも少し短め(おおよそ2分程度)にしましょう。
茹ですぎてから冷凍すると、解凍したときに食感が悪く、水っぽくなる原因になります。茹でた際にも生の場合と同様、水けをしっかり拭き取ってから冷凍をしてくださいね。
冷凍すると食感は多少落ちてしまいます。それでも極力、食感よく、水っぽくなく冷凍するためには、短時間で凍らせることが重要です。
家庭用の冷凍庫で短時間で凍らせるためには、熱伝導のいい金属製のトレーなどを利用して冷凍するのがおすすめ。凍った後にブロッコリー同士がくっついて使いづらくならないよう、それぞれを離しておくのもポイントです。
金属トレーにおいて冷凍庫へ入れたら、完全に凍るまでは冷凍庫の扉を開け閉めするのは控えましょう。開け閉めすることで庫内の温度が上がってしまうので、冷凍にかかる時間が長くなり、食感が落ちる原因となります。
ブロッコリーの花蕾は冷凍するとボロボロと崩れやすいので、なるべく花蕾を何度も触ったり、ブロッコリー同士がぶつからないようにするのが大事。凍った後は使いやすい量に分け、密閉容器に入れて冷凍するのがおすすめです。また、冷凍した日にちを記載しておくと使い損ねることがありません。
ブロッコリーに限った話ではありませんが、自宅で冷凍した野菜は、市販の冷凍野菜とは冷凍環境が異なるため、賞味期限を参考にするのはNGです。冷凍してから1カ月を目処に使い切るようにしましょう。時間が経つと霜がついたり、味や食感が落ちやすくなるので、なるべくおいしいうちに使い切ってくださいね。
凍ったブロッコリーは解凍してから使うと水分が出やすく、食感も悪くなります。煮込んだり炒めたりする場合は解凍せず、凍ったまま直接加えましょう。
どんなに気をつけて冷凍しても、茹でたてのような食感とはどうしても異なるため、サラダなど食感を楽しむようなメニューには、あまりおすすめではありません。
ですが、シチューやスープなどの煮込み料理に入れたり、水分をとばすような炒める調理法であれば、冷凍ブロッコリーでも十分おいしく調理することができます。
最後に冷凍ブロッコリーをおいしく食べられる、おすすめのレシピを紹介します。
じゃがいも 1個(100g) / ブロッコリー 1/3株(70g) / 牛乳 300ml / 洋風スープの素(顆粒) 小さじ1/2 / バター 15g / 塩 適量
1. じゃがいもは薄切りにし、水に5分さらす。ブロッコリーは小房に切り分ける。
※冷凍ブロッコリーを使用する場合は、小房に切り分ける工程は不要。
2. 水けをきったじゃがいもとブロッコリー(冷凍のままでOK)、水200ml(分量外)、洋風スープの素を鍋に入れ、じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。
3. いったん火を止め、じゃがいもとブロッコリーを麺棒で粗くつぶす。
4. 牛乳を少しずつ加えながら弱火にかける。沸騰したらバターと塩で味を調える。
栄養たっぷりのブロッコリー。上手に冷凍保存を活用してみてくださいね。