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中華料理でおなじみの野菜、チンゲン菜。炒めても水っぽくならず、シャキシャキとした食感が魅力ですよね。そんなチンゲン菜は、実は栄養満点の緑黄色野菜で、“買い”要素がたっぷり。おすすめの理由を管理栄養士が解説します。
チンゲン菜は中華料理でも多くみかけるように、もともとは中国から伝わってきた野菜です。北海道から九州まで色々な地域で作られていて、一年中スーパーの店頭にあるチンゲン菜ですが、旬は秋。おいしいチンゲン菜の選び方として、青々としていて葉が密集しているものを選びましょう。
さて、ここからはチンゲン菜が本当の意味で買うべき食材である理由を見ていきましょう。
はやくも「インフルエンザが流行の兆し」という報道がなされていましたが、これからの季節、インフルエンザ以外にも風邪の菌やウィルスなどには気をつけたいもの。そもそも菌やウィルスはどこから体内に侵入するかというと、喉や鼻といった粘膜からです。
チンゲン菜に豊富なβカロチンは、粘膜を丈夫にしてウィルスや菌を侵入しにくくします。また免疫力を高めるビタミンCも豊富なため、まさにインフルエンザや風邪が流行するこれからの季節にこそ食べたい野菜というわけです。
昨今は大雨や日照不足、猛暑など、毎年のように異常気象が言われ続けています。気候の変動に影響を受けるのが、野菜や米といった農作物の収穫量。特にほうれん草や小松菜、キャベツといった葉物野菜はデリケートで、気候が育ちに大きく影響し、その結果、価格も大きく変動します。
そんな中チンゲン菜は、比較的気候変動があっても価格が安定している野菜です。北海道から九州まで様々な地域で栽培されているため、どこかの地域で気候の影響を受けても別の地域で十分に収穫でき、価格の変動が起こりにくいというわけです。一般的には1袋に2株入って100円台で手に入り、栄養満点なのにリーズナブル。非常にコスパの良い野菜といえます。
中国から来た野菜のため、中華料理のイメージが強いチンゲン菜ですが、和洋中いろいろな料理に活用できます。その理由はアクが少なく、また小松菜などと比べても苦味やクセがないため。お買い得価格な時に購入しておけば、いろいろな献立に活かせますよ。
最後にチンゲン菜を使った主役おかずを紹介します。コクのある甘味噌が食欲をそそるメニューです。
豚バラ薄切り肉 150g / チンゲン菜 1株 / 舞茸 100g / 甜面醤 大さじ1 / しょうゆ・酒 各大さじ1/2 / 豆板醤、砂糖、片栗粉 各小さじ1/2 / ごま油 大さじ1/2
1. チンゲン菜は4cmの長さに切り、葉と芯に分ける。豚バラ肉は2cm幅に切り、舞茸は食べやすい大きさにほぐしておく。
2. 甜面醤、しょうゆ、酒、豆板醤、砂糖、片栗粉をボウルに混ぜ合わせておく。
3. フライパンにごま油を入れて中火で熱し、豚バラ肉を炒める。
4. 豚バラ肉の色が変わったら、チンゲン菜の芯と舞茸を入れて2分程度炒める。
5. チンゲン菜の葉と2を回し入れ、少ししんなりしたら火を止める。
子どもでも食べやすいチンゲン菜。紹介したメニュー以外にも、ほうれん草や小松菜のように茹でておひたしにしたり、炒めたり、煮たりと活用してみてください。