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まだ続く梅雨シーズン。梅雨が明けても、ゲリラ豪雨などでふとんを外に干しづらい季節が続きます。最近は高層マンションなどでベランダにふとんや洗濯物を干すことができないケースもあり、冬場もPM2.5や黄砂、花粉の飛散など大気汚染の影響で外にふとんを干さない家庭が増えてきています。そんな中、普及が進んでいるのが「ふとん乾燥機」。
最近は送風用の大きなマットを使わずに、ノズルをふとんの間に差し込むだけで手軽に利用できる「マットレスタイプ」と呼ばれる機種が主流です。その中でも、パワフルな性能と多彩な機能で人気の「アッとドライ」シリーズ。同シリーズを展開する日立グローバルライフソリューションズの担当者、家電事業統括本部 商品調達本部 LS商品部 リビンググループ 主任の岡村なつみさんに、ふとん乾燥機の正しい使い方を伺いました。
――取り扱い説明書にも明記されているとは思いますが、使用上、改めてこれだけは厳守してほしい注意事項は?
本体に吸気口を備えていますので、ふとん内には絶対に本体を入れないようにしてください。本体が高温となり、エラーとなります。また、温風を送るものなので、電源コードの取り扱いにも注意してください。傷やホコリには気を付け、ねじったり曲げたり、つっぱったままで使用しないでください。
――セッティング方法などで気を付ける点はありますか。
アタッチメントはふとんから約30~40㎝ほどのところに置いてご使用ください。手前に置いてしまうと、温風がふとん内に十分に広がらない可能性があります。
――ふとんの種類で乾燥時間は変わりますか。
「羽毛・羊毛・ポリエステル」と「綿布団」で設定時間を変えており、シングルふとんで乾燥時間に10~15分の時間差があります。例えば、弊社の「HFK-VH1000」でシングルふとんの場合、羽毛・羊毛・ポリエステルが約30分、綿ふとんは約40分。「HFK-VL2」は、それぞれ約45分、約60分です。また、ベビー用、シングル・ダブルなど、ふとんサイズによっても乾燥時間は異なります。
――できるだけ電気代を抑えるための何か工夫はありますか。
弊社の「HFK-VH1000」の場合には、「静音コース」があります。このコースで運転すると、消費電力を抑えて乾燥させられるので、電気代が抑えられます。時間に余裕があるときは、このコースを利用してください。
――梅雨のシーズンは、どのコースを使うのがおすすめですか。
梅雨の季節はふとん内の湿気がたまりやすくダニが増殖しやすいので、「ダニ対策コース」がおススメです。「HFK-VH1000」の場合には、付属のダニ対策専用のデオドラント剤を兼用で使うとより効果的です。ダニ対策専用のデオドラント剤は、別売品としても販売していますので、「HFK-VL2」でも利用できます。
また、「おまかせコース」で運転すると、乾燥後のふとんを冷ます送風の時間が室温によって自動調整されるので、季節問わず、その日の室温に合わせてふとんを快適な温度に保つことができます。
――ふとん乾燥以外の活用法やアイディアはありますか。
アタッチメントを上向きにセットすることで、衣類乾燥も可能です。温風を衣類に直接当てられるので、部屋干しに活用できます。くつ乾燥アタッチメントで洗った靴はもちろん、雨に濡れてしまった靴の乾燥にも便利です。専用のデオドラント剤を併用することで、温風を当てた時に上昇してくる蒸れた靴のにおいも抑えられます。
――ふとん乾燥機のお手入れで必ずやってほしいことは?
空気の吸い込み口にあるフィルターのお手入れです。怠ると、送風量が減る原因にもなりますので、ホコリを吸い取るなどこまめにお手入れしてください。
今回は日立のふとん乾燥機を例に、正しい使い方をご紹介しましたが、基本的な部分はどの製品でも共通しています。できるだけ電気代を抑えて、ふとんを効果的に乾燥させるためには、温風をいかに全体に行き渡らせるかがカギ。
また、乾燥時間はふとんの素材やサイズによって変わるので、適切な運転モードや時間、設定を選択しましょう。そういう意味では、購入時の本体価格は高めになるかもしれませんが、省エネ運転モードや自動で運転時間を調節してくれる機能を持った製品のほうが日々の電気代のランニングコストは抑えられます。
あとは、空気の吸い込みにあるフィルターが目詰まりすると、送風量が低下してしまいます。電気代のムダを防ぐためにも、お手入れも忘れないようにしてください。