冬服の悩みとして多くあげられるのが毛玉。お気に入りのニットやタイツも、毛玉ができてしまうと台無しですよね。そんな厄介者の毛玉ですが、対策方法がしっかりあります。洗濯の仕方を変える他、着ているときの習慣も鍵だとか。ライオン株式会社のお洗濯マイスター・片木徹也さんが教えてくれました。


毛玉ができる原因

毛玉ができる原因は「摩擦」です。着ている時や洗濯時に生地がこすれることで毛羽が立ち、それが絡まって玉状になります。さらに冬は静電気の影響で、繊維が絡み合いやすくなるのも原因。また、冬服の素材として多いウールやポリエステルは毛玉ができやすいという特徴もあります。

毛玉ができにくい洗濯法

ニットをはじめとした冬物衣類の洗濯にはコツが必要。その方法をお洗濯マイスターの片木さんに聞きました。 

コツ1: 洗濯表示をチェック

冬物衣類は、自宅で洗濯できないものもあります。それゆえ、まずはそもそも洗濯できるのかどうかをチェックすることはマスト項目です。確認の方法は、衣類のタグに描かれている洗濯表示を見ること。以下のマークが自宅で洗える目印となります。



アプリが便利!

なお、洗濯表示のチェックにはライオンの洗濯アプリ「これ洗える? 」がとっても便利です。今回のように冬物衣類を自宅で洗えるかどうかはもちろん、その他の洗濯時にも頼りになります!



コツ2: 洗濯機で洗う場合と手洗い

「毛玉ができるのをなるべく防ぐためには、洗濯機で洗う場合も手洗いする場合も、優しく洗うことが重要です」とお洗濯マイスターの片木さん。具体的には下記の項目がコツになります。

洗濯機で洗う場合はコース選びが重要



手洗いの場合は「押し洗い」で。衣類をゴシゴシこすったり揉んだりして洗うのではなく、洗剤を溶かした洗浄液の中で、手のひらを使って衣類を優しく押し沈めて洗う方法です。

おしゃれ着用洗剤を使って

洗濯機で洗う場合も、手洗いの場合も、洗剤はおしゃれ着用洗剤を使うことも毛玉を防ぐためには有効です。おしゃれ着用洗剤は、色褪せや型崩れだけでなく、毛玉を防止する効果もあるためです。



おしゃれ着用洗剤の「アクロン」は、「シルキータッチ成分」を配合。繊維同士の摩擦を抑え、洗濯中だけなく、着ている間にできる「こすれ毛玉」も防いでくれます。


左から「アクロン フローラルブーケの香り」 「アクロン ナチュラルソープの香り(微香タイプ)」 各267円(税込)※編集部調べ

コツ3: 干し方

毛玉を防ぐ干し方はとくにないものの、ニットは型崩れを防ぐために「平干し」がおすすめ。ハンガーに吊るして干すと水分を含んで重くなったニット自体の重みで生地が伸びてしまうからです。平干し用ネットがなかったり、スペースがないなどで平干しが難しい場合は、袖を下に垂らさないように身ごろと一緒に竿にかけて、重さを分散させて干すと良いでしょう。

コツ4: こんな裏技も

洗濯機で洗う際には洗濯ネットに入れることを推奨しており、その際の衣類の畳み方を工夫すると洗濯効果がアップします。毛玉防止に直接かかわるわけではありませんが、知っておいて損はナシ。洗濯時にぜひ実践してください。

  • 毛足の長いもの、ビジューなど装飾のついているものは裏返しにする 
  • ニットは「裾だたみ」をすることで、汚れやすい部分(エリ、袖口、すそ)が外側に来る

裾だたみの方法。まずは全体を縦半分にたたみ、エリ・袖口・すそがそれぞれ重ならないようにたたむ

番外編: 日常生活のここにも注意

最後に、日常生活でできる毛玉対策について片木さんに伺いました。

「毛玉ができてしまう主な原因は衣類の摩擦です。毛玉ができやすいニットなどは、着用中の摩擦を極力おさえてくれる効果のあるおしゃれ着用洗剤で洗濯し、毛玉の発生を防ぎましょう。また、バッグとニットがこすれる部分は毛玉ができやすくなります。バッグを毎回持つ手を、意識的に左右交互にするのも良いかもしれません」。

毛玉対策は、洗濯法や日常生活でのちょっとした心がけでそれなりにできそうです。お気に入りの冬服を来シーズンも気持ちよく着るために、今日からぜひ実践してみてください。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 冬物衣類の毛玉は洗濯と着用時の注意で防げる! 洗濯のプロに聞く