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ほろ苦さがおいしいゴーヤは栄養価が高く、夏の疲れが出やすいこの季節にぴったりの食材です。ゴーヤ料理の代表格、ゴーヤチャンプルをおいしく作るコツを管理栄養士のGOHAN-MAYUが紹介します!
ゴーヤは未成熟な時は緑色ですが、熟すにつれだんだんと赤黄色くなっていきます。野菜として食用するのは未成熟な緑色のとき。この緑色でゴツゴツとした皮の部分にゴーヤ独特の苦み成分が含まれています。この苦み成分は体にも良い働きをすると分かってきており、消化吸収能力を高め、食欲増進などの効果が期待されています。また、コラーゲンの合成や酸化を防ぐビタミンCも豊富に含まれています。しかし、ビタミンCは水溶性で水に流れ出て失われやすい栄養素です。そのため、苦み抜きのために水にさらしたり茹でる際には、極力短時間で行いましょう。
ここからは、ゴーヤの下処理方法と保存方法について紹介します。
1. ゴーヤの両端を切り落とし、縦半分に切る。
2. スプーンなどを使いタネとワタを取り除く。ワタには苦みはほとんど無いため、大体取り除けばOK。
3. 好みの厚さに切る。厚ければ厚いほど苦みが抜けにくいため、苦味を少なくしたい方は5mm以下で切るのがおすすめ。
4. 塩もみをする。ゴーヤ1本につき、約小さじ2/3程度の塩でもむ。出てきた水分は捨てる。
子どもや苦みが苦手な人は前述した下処理方法の後、水に軽くさらす、さっと茹でる、熱湯をかける、などの下処理を追加するとより苦みが和らぎます。また、料理する際には、油で炒めて苦味をコーティングしたり、他の旨味食材と合わせたりすると苦みを感じにくくなります。
余ったゴーヤはタネとワタの部分から傷み始めます。キレイに取り除きラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。なお、3日程度が保存の目安です。保存状況によって保存可能期間は異なりますので、おいしく食べるためにもなるべく早く食べ切るようにしましょう。
ゴーヤ 1/2本 / 木綿豆腐 1丁 / スパム 約70g / たまご 1個
塩・胡椒 少々 / 醤油 小さじ1/2 / 鰹節 適宜 / 油 小さじ1
1. ゴーヤは、前述した下処理方法で下処理を行う。厚さは3〜4mm程の薄切りにし、塩もみの時間は10分程度に。木綿豆腐はしっかりと水切りしてひとくち大に手でちぎる。スパムは短冊切りにする。
2. フライパンに油をひき強火にかけ、ちぎった木綿豆腐を入れて表面に焼き色が付くまで焼く。両面に焼き色がついたらいったん取り出す。
3. フライパンにスパムを入れ、中火で炒める。表面に焼き色が付いてきたらゴーヤを入れて炒める。
4. 2 の木綿豆腐を戻し入れてひと混ぜし、塩、胡椒を少々ふる。溶いたたまごを入れて10秒ほど待ち、少し固まりだしたら大きく混ぜる。
5. 香りづけに醤油をまわしかけ、火を止める。鰹節をふって全体をまぜてできあがり。
ゴーヤの下処理に使った塩分、スパムの塩気と旨味、鰹節の旨味を利用するので、味付けは少量の塩、胡椒でOK。スパムではなくツナの缶詰を使ってもOKです。ゴーヤの下処理をマスターして、おいしいゴーヤチャンプルをお楽しみください!