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スピリタスは、「世界最強のお酒」とも呼ばれる、アルコール度数が高い蒸留酒(スピリッツ)。
nomooo内の人気記事「絶対に飲んじゃダメ!?世界で最もアルコール度数の高いお酒Top10」でも堂々のランキング1位に輝いているなど、お酒好きには知られている存在。
飲んだことはなくとも、「名前だけは聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか?
スピリタスは、ジャガイモやトウモロコシとしった穀物が主原料としたウォッカの1種。
ウォッカは、原料となる穀物を砕き水と一緒に煮た後に酵母を加え、糖化したものを発酵させていきます。その後、蒸留を繰り返しすことで「グレーンスピリッツ」という状態になったものを水で割る(加水)ことで、アルコール度数を調整し、ろ過してクリアな味わいにしあげることで完成します。
スピリタスの場合は、蒸留を70回以上も繰り返すことで、アルコール度数を高く仕上げていきます。そして、1番のポイントとなるのが加水を行わないという点。
加水を行わずに、ろ過をすることでアルコール度数が高いまま純度の高いクリアな味わいのスピリタスが生まれるというわけです。
通常のウォッカが40度ほどのアルコール度数なのに対して、スピリタスのアルコール度数は驚異の96度!!
アルコール度数がここまで高くなると、もはや飲むためのお酒とは思えないほどですよね(笑)
あまりにもアルコール度数が高すぎるので、しっかり冷やしておかないとどんどん蒸発してしまうとも言われています。
原産国はポーランド。
日本では、若い世代などが罰ゲームとしてストレートで一気に飲んでいる姿がよく見られますが、ポーランド国内ではストレートで飲むことはまずないのだとか。
※イッキは危険なのでやめましょう
ちなみに、ストレートで飲んだ際の味は、「口から火が出るような感じ」「強烈な痛み」などと表現されています。
ストレートで飲んだ際の味は、「口から火が出るような感じ」「強烈な痛み」とお世辞にもあまりいい評判とは言えないスピリタス。
では、どのように飲めばおいしく楽しめるのでしょうか?
アルコール度数の高いスピリタスは、果実酒を作るのにピッタリ!!
しっかり洗ってよく消毒した保存瓶にお好みのフルーツを入れ、そこへスピリタスを加えて冷蔵庫でしばらく保存するだけで完成します。
オススメのフルーツはイチゴ、ゆずやオレンジなどの柑橘系。
梅の実で梅酒を作ってみても良さそうですね。
通常はアルコール度数35%程度のホワイトリカーで作ることの多い果実酒ですが、スピリタスを使用することで、いつもよりガツンとしたアルコール感のある果実酒に仕上がります。
ぜひお試しあれ!
スピリタスはウォッカの1種。
「スクリュードライバー」や「ウォッカトニック」などウォッカを使用したカクテルとの相性がとてもいいんです。
また、コーラやジュースなどお好みの飲み物で割る飲み方もおすすめ。
自宅にあるドリンクで気軽に楽しむことができますよ。
ショットガンとは、ショットグラスに炭酸水やジンジャーエールとスピリタスを半分ずつ注いで、テーブルにグラスを1度叩きつけてから飲む飲み方。
まず、こぼれないように飲み口は手で覆いながら行います。
叩きつけることで液体が混ざり合います。
また衝撃によって泡がたちますが、この泡が消えないうちに一気に飲んでしまうことが一般的。
炭酸で割っているので、ストレートよりは飲みやすくなっていますが、かなりアルコール度数は高いです。
無茶は絶対にせず、節度を守った飲酒を心がけたいものですね。
スピリタスはアルコール度数の高さから、事故を引き起こす原因にもなります。北米では販売を禁止している州もあるんだとか。
安全に飲むために絶対に守ってほしいことをまとめました。
日本の消防法において、スピリタスはアルコール濃度が60%を超えていることから、「火気厳禁」と表記されなければならないタイプのお酒です。
液体に直接火を付けなくても、気化したアルコールに引火する可能性も高いので、近くに火があるだけでとっても危険。
実際に、タバコやライターからスピリタスに引火した事故や、服にスピリタスがこぼれていたことに気づかずに煙草を吸おうとしたところ洋服に燃え移って大やけどを負ったなんて事故も起きているんです。
そのため、スピリタスを飲む際にはタバコを吸わない、火の気のあるところにグラスを置かないなど、十分に気を付けましょう。
パーティーや宴会で盛り上がって、罰ゲームとしてイッキ飲みするなんて方もいらっしゃるかもしれませんが、これも危険。
急性アルコール中毒になる可能性があり、最悪命を落としてしまうこともあります。
ショットガンという飲み方もご紹介しましたが、自分の身体と相談しながら、無理はしないように気を付けてくださいね。
また、スピリタスを医療用のカプセルに詰めた「スピリタスカプセル」が度々話題に上がります。「スピリタスカプセル」は、一般的に発売しているものではありませんが、「相手を酔わせたい」「手っ取り早く酔いたい」といった時に自作で作る方がいるようです。
スピリタスを直接飲んだときのような、喉の熱い刺激等が感じられないため、簡単に摂取できてしまいますが、アルコール度数96%のお酒を身体に入れるという意味では飲んでいることと全く同じ。
その危険性を理解せず飲んでしまうと、急性アルコール中毒などになってしまう可能性が高いのです。
自分で飲むのはもちろん、悪ふざけでも相手にのませたりするのも大変危険なので絶対にやめましょう。
スピリタスは揮発性の高いお酒です。
常温でも揮発してしまう可能性があるので、必ず冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
ちなみに、スピリタスはアルコール度数が高すぎるので、冷凍庫で保管しても凍ってしまったり、トロトロになってしまう心配はないので安心してくださいね。
コロナウィルス(COVID-19)が世界的な流行をみせ、消毒用のアルコールの需要が高まったことから、販売店では品切れ状態が続出しています。
そんな中、アルコール度数の高さ故に「スピリタスは消毒用のアルコールとして代用できる」という噂がネット上で広まり、スピリタスの販売数が大幅に伸びているという現象が発生しています。
しかしながら、基本的にスピリタスは消毒用のアルコールとしては不向きな存在です。
大前提として、飲料用に造られている商品ですのでアルコール成分以外にもわずかな糖分が入っていたりと、消毒に適していない成分が少なからず入っています。
そして何よりも、そのアルコール度数が問題です。一般的に消毒用につかわれるアルコールは、70~80度前後のものが最も効果を発揮すると言われていますが、前述の通りスピリタスは90度を超えるアルコール度数。ウィルスに対して効果を発揮する前に、蒸発してしまう可能性が高いのです。
また、スピリタスを消毒用スプレーのような形で使用することで、高濃度のアルコールが思わぬ形で引火してしまう可能性も否定はできません。
確かに、原産国のポーランドでは、スピリタスを食器用の消毒用アルコールとして代用することがあるそうですが、これは扱いに慣れているポーランド人だからこそできること。不慣れな日本人が、スピリタスを消毒用アルコールとして使ってしまうと、大事故に繋がりかねませんので絶対にやめましょう。
約1,000種類のウオッカとリキュールを生産しているという、ポーランドにある醸造所「ポルモス ワルシャワ」のスピリタス。原料は厳選されたライ麦を中心とした穀類を使用しています。
日本で一番よく見るであろうブランドのスピリタスですので、まずはこちらから試してみるのが良いかも知れませんね!
「アクアウィット・ブラスコ スピリタス ヴラティスラヴィア」も、「ポルモス ワルシャワ」と同じくポーランドで造られているスピリタス。
スピリタスの代名詞である、ビリビリとしびれる味わいと雑味のないクリアな味わいが特徴。カクテルベースや、お酒の度数調整に使うのにも最適です!
ウォッカの原産国である、ロシアではおつまみとして塩漬け・酢漬けにした野菜などを食べることも少なくはないのだそう。
それを日本風のおつまみに当てはめると......やはり漬物ですよね!
様々な漬物がありますが、セロリを浅く漬けたものであれば風味を邪魔せず、スピリタスを使ったカクテルや果実酒も美味しく飲めると思いますよ。
ペアリングの基本は、「その土地の物を合わせる」ということ。
ポーランドの食卓には「ニシンの酢漬け」が良く上がるということで、スピリタスとニシンの相性も...間違いなさそうですね!コンビニにも売っている缶詰「オイルサーディン」を使えば、ニシンの酢漬け風の美味しいおつまみも簡単にササッと作れちゃいます。
酸味の効いたさっぱりとしたお魚と、キリッと刺激的なスピリタスを使ったドリンクの相性をお楽しみください。
【レシピ】オイルまで有効活用しちゃいましょう!「オイルサーディンのマリネ」
キャビアやいくらも、ロシアでよく食べられているおつまみの1つ。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、少し一手間加えて華やかなおつまみにアレンジしたのが「いくらアボカド」です。
調味料を入れて混ぜるだけなので本当に簡単!ぜひ、スピリタスで作ったドリンクとの食べ合わせを楽しんでみてください。
【レシピ】一手間でグッと美味しくなる!見た目も華やかな「いくらアボカド」
スピリタスが最も活躍するであろうシーン。それが、果実酒を漬け込む時!アルコール度数が高い故、他のお酒を使用したときに比べて短時間でしっかりと浸けこむことができます。
また、雑味がないクリアな味わいのため果実の風味を邪魔せずに、ナチュラルな仕上がりになるのです。日本人が大好きな「梅酒」も、お酒をスピリタスで代用すると一味違った仕上がりになって美味しいですよ!
その他、レモン・いちご・オレンジ・りんご・柚子といった果物を漬け込むのも大人気。スピリタスに癖がない分、どのような果物でもマッチしますので、旬の果物を漬け込んで自家製の果実酒を楽しんでみてください。
・スピリタス
・グラニュー糖
・果物
1.果物をきれいに洗い、皮やヘタを取り除く(レモンや柚子といった果物によっては皮だけ使用)
2.保存用の瓶をしっかりと消毒して、果物とスピリタスを投入する
3.野菜室や冷暗所で漬け込む(1週間ほど)
4.果物を取り出して、液体を濾す
5.水にはちみつや砂糖をとかしたシロップ液を作りお酒と混ぜ合わせる
リモンチェッロは、イタリア発祥のレモンを使ったリキュールです。本国イタリアでは食事を楽しんだ後の「食後酒」として、飲まれることが多いお酒です。日本でいう梅酒のような存在で、各家庭がそれぞれのレシピを持っておりそれぞれの「ママの味」があるのだそう。
このリモンチェッロも、スピリタスを使って作るのがおすすめ!レモンの皮をメインに使用するため、無農薬・ノンワックスのレモンを用意しましょう!
・スピリタス
・レモン(ノンワックス)
・グラニュー糖
1.レモンをしっかり洗う(塩を付けて表面を擦るようにすると、汚れがよく取れます)
2.ピーラーを使ってレモンの皮を剥いていく(苦味の成分が多い「白皮」が入らないように薄く剥くのがポイントです)
3.沸騰消毒した瓶に剥いたレモンの皮を入れて、スピリタスを注ぎ1週間ほど置いておきます
4.スピリタスにレモンの皮の色がついてきたら、コーヒーフィルターやガーゼを使って濾します
5.グラニュー糖を水に入れ、火をかけてシロップを作ります
6.4でできたお酒にシロップを混ぜ合わせて、さらに1週間ほど寝かせれば完成です
スピリタスのアルコール度数は96と世界一。ついついそのアルコールの高さをストレートで経験したくなりますが、そもそもは何かで割って飲むお酒なのだそう。
思っている以上にバリエーションは豊富なので、いろいろな飲み方を試してみたくなりますね。
タバコなどの火の気や一気飲みなどに注意しつつ、世界最高度数を味わってみてください。
The post 知らなきゃ危険!世界最強の度数「スピリタス」の正しい飲み方と注意事項 first appeared on nomooo.