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今回のワンダーJAPAN物件は熊本県阿蘇郡にある『旧国鉄宮原線 幸野川橋梁』。建造から70年以上が経つ美しいアーチ橋です。実に絵になる建造物であり、国の登録有形文化財にも指定されているんです。いいカメラを持って撮りに行きたくなるんですよね〜。
以下、文・写真|ワンダーJAPAN編集部
幸野川橋梁は、のどかな田園地帯を地上から25mもの高さまでバネが弾むように駈け抜ける美しいアーチ橋だ。「旧国鉄宮原線(みやのはるせん)幸野川橋梁」として国の登録有形文化財(建造物)に指定されている。コンクリート造6連アーチ橋、橋長116m、昭和14年頃のもの。昭和14年(1939年)といえば、第二次世界大戦勃発の年。この橋も完成したものの、実際に列車が走るまでには戦後10年近くの時を要した。が、利用客は少なく、営業開始から25年ほどで廃止が決定してしまう。
この橋梁は橋のどちらからも歩いて渡ることができる。足を乗せると石畳が浮く部分もあり、大丈夫かなと思うが、70年も立ち続けているだけあって堅牢なようだ。橋脚部分にある透かしがとてもかわいいデザインで見ていて飽きがこない。一日中さまざまな方向からさまざまな表情を撮影したいほど絵になる。
ワンダーJAPAN Collection 軍艦島と世界遺産 三才ムック vol.814
産業遺産の記録 (三才ムック VOL. 560)