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先日お届けした「コンビニ100円コーヒー濃度チェック」に続きまして、こんどは「缶コーヒーブラック濃度チェック」を実施してみました。
濃度が高いほうがおいしいという話ではまったくないのですが、好みのブラックコーヒーの濃度が高いとなんとなくうれしい。だから、調べてみたのです!
編集部のある東京・神田界隈をさまよい、自販機で缶コーヒーブラックを調達。確保した16銘柄をチェック対象としました。
コーヒー濃度は、カフェ業界で一般的なTDS(Total Dissolved Solid)で算出。TDSとは水中に溶解されている物質の濃度=総溶解固形分のことです。TDSの算出にはアタゴ製濃度計『PAL-COFFEE(BX/TDS)』を使用しています。
だいたい26℃前後の状態で数回計測し、TDSが安定した時点の数値を採用。TDSの指標については「ジャパン ブリューワーズ カップ」の規約にある値を参考に列挙しておきます。
※本企画で測定したTDSは目安です。すべての缶コーヒーで同様の結果になることを保証するものではありません。雑学ていどの感覚で認識しておいてもらえればと思います m(_ _)m
TDSが高い順=コーヒー成分が濃い順に並べました。16銘柄のTDS範囲は1.00〜1.34%、典型的なフィルターコーヒーのTDS範囲に収まっていますね。
今回チェックした銘柄ではダイドードリンコ『ダイドーブレンド デミタスBLACK』がTDS1.34でもっとも濃いコーヒーという結果になりました。「プレミアム豆」が濃ゆ〜く入ってるんですかね〜。なんとなくありがたい気分で飲んでしまいます。
缶コーヒーのTDSをチェックしていたら、ひとつ飛び抜けた数値のものが出てきました。なんと3.16%。ダイドードリンコの『スマートショットブラック』が叩き出したものです。他銘柄の約3倍。え、え〜……。そりゃぁマチガイだぜ! 故障だ! カカロットの戦闘力を聞いて驚くナッパ的な。たとえが古すぎる。
でも、正しかった。『スマートショットブラック』はいわゆるトクホコーヒー。コーヒー成分だけでなく、難消化性デキストリン(食物繊維)も添加されているんですね。その分、TDSは高くなるのは当然。アタゴの濃度計は正しく動いていた。疑ってすんません。というわけで、純粋にコーヒー成分濃度を計測できない本銘柄はランキングから除外しました。
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というわけで、これだけ缶コーヒーブラックを集めたら飲み比べ企画でもやればいいのに、TDSを調べたあとは適当に飲んで終わりにしてしまったレポートでした(あまりに大変そうなので……)。濃い缶コーヒーブラックを飲みたいならダイドードリンコ『ダイドーブレンド デミタスBLACK』であります!