ビール女子の皆さん、こんばんは!
新商品や自分へのお土産ビールを買ってしまい、消費が追いつかずにビールが溜まっていく一方のライターきのこです。今回の『今さら聞けないビールのはなし。』は、ビールをおいしく飲むために知っておきたい、ビールの適切な保存方法について掘り下げていきます!


まずはラベルの注意事項を確認!


ビールのラベルや缶には注意事項が書いてあります。よ~く確認しましょう!





まず最初に、こちらの3本のビールにはそれぞれ要冷蔵」と書いてあります。よく目にする表記ですね。





一方で、こちらの3本のビールには「要冷蔵」の記載がありません。拡大してよく見てみると…





「品質保持のためなるべく冷暗所での保管を…(以下、略)」と書いてあることが分かります。


このようにビールには大きく分けて、冷蔵が必要なビール」と「冷蔵が不要なビール」があります。なにが違うのでしょうか?


冷蔵が必要かどうかは◯◯に注目


その答えはラベルに書いてあります。こちらです!





「このビールは酵母が生きています。必ず、冷蔵庫にて保管してください」と書いてあります。
酵母が生きているということは、温度が上がると酵母が活動してしまい、ビールの味が変わってしまいます。そこで、酵母の活動を抑えるために冷蔵が必要なんです。
つまり生きた酵母が入っているかどうか」により、「冷蔵が必要かどうか」が決まるのです。





「要冷蔵」と「冷蔵は不要」のビールがあるということが分かりました。続いて、もう少し詳しく保存方法を確認していきましょう!


「要冷蔵」の場合


これらのビールは、「生きた酵母が入っているビール」です。温度の指定がない場合、冷蔵庫にて約5℃前後の温度で保存しましょう。
お店で購入してから持ち運ぶ場合、保冷バックに入れ、なるべく早く冷蔵庫へ移すことをお勧めします。また、長時間、常温で保存するのは避けてください。


「冷蔵が不要」の場合


これらのビールは、「加熱処理を行い酵母を失活させたビール」か、「ろ過を行い酵母が取り除かれたビール」です。
保存方法について、いくつか注意すべきことがあります。


1. 直射日光を避けること。
瓶の場合、直射日光にさらされると日光臭」と呼ばれる、ビールにとって好ましくない匂いが発生してしまいます。これを防ぐために、遮光性のある茶色や緑色の瓶が使われています。しかし、光を完全に防ぐことはできませんので、ベランダなど屋外で保存するのは避けましょう。また、そのような状況にビールが置かれているようなお店での購入は避けましょう。


2. 高温すぎても、低温すぎてもダメ。夏場は18℃位まで。

ビールはデリケートな飲み物です。温度が高すぎるとおいしさが損なわれます。逆に低すぎると、ビール中のタンパク質などが固まってしまいビールが濁ってしまうことがあります。見た目だけでなく、味にも変化が起きてしまうことがあります。
時折、「常温保存可能」と書いてあるビールがありますが、それでも夏場は18℃位を目安に保存してください。



3. 熱がこもりやすい車のダッシュボードやトランクはNG。
おいしさが損なわれる上、瓶が割れたり、缶が避けたりする恐れがあります。



4. 缶ビールの場合、塩・しょうゆの近くに置かないこと。
アルミ缶が腐食して穴が開くことがあります。



5. 瓶ビールの場合、漬物、防虫剤、灯油など匂いの強いものの近くに置かないこと。
匂いがビールに移ってしまうことがあります。


私がクラフトビールにハマリ始めた頃、要冷蔵のビールがあることを知りませんでした
夏場、要冷蔵の瓶ビールを大手企業のビールと同じように廊下に置いていたことがありました。すると、なんと夜中に「ポンッ!」という音がして王冠が外れ、ビールが溢れてしまいました!!本当にビックリしました。眠たいのを堪え、ビールを片付けることに。
皆さんは私のような失敗をしないようにご注意ください!
せっかくのおいしいビール、きちんと保存して、おいしく飲みたいですよね。今回ご紹介した保存方法をぜひ参考にしてください。

情報提供元: ビール女子
記事名:「 【なにが違う?】ビールを適切に保存するには、冷暗所?要冷蔵?