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NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)の中には、プレイすることでお金を稼ぐことが可能なゲームタイトルも存在します。
これは「Play to Earn」ないしは「GameFi」と呼ばれる仕組みです。
これらのゲームにおいては、報酬を得る条件としてNFTが必要だったり、NFTの保有がより多くの報酬に繋がったりします。
ですので、お金を稼ぐためにはNFTを手に入れることが前提とも言えますが、高価だったり数に限りがあったりするため敷居は高いでしょう。
そこで活用できるのが、多くのゲームタイトルが導入している「スカラーシップ制度」です。
ゲームのプレイに必要なNFTを貸し借りでき、スカラー(借りる側)は初期費用なくゲームを始められます。それによって得た報酬はオーナー(貸し出す側)と分け合うため、双方にメリットがある制度です。
そして、このスカラーシップ制度をベースとしたコミュニティが「ゲームギルド」です。
そんなゲームギルドの一つが、日本とアフリカを中心に活動の幅を広げる「Ninja Game Guild」です。
なぜアフリカに着目したのか、そしてゲームギルドを通して何を目指すのか。
Ninja Game Guild(以下NGG)の運営元であるGUILD株式会社の代表取締役 小宮様にお聞きしました。
――よろしくお願いいたします。
――Ninja Game Guildは日本とアフリカで活躍されているゲームギルドだと認識しております。ゲームギルドの事業に着手しようと考えた理由はどのような所にあるのでしょうか。
小宮様(以下、小宮と表記)「私自身が、とあるNFTゲームのスカラーシップ制度を使っていたのがそもそものスタートです。その中で『これは事業化できるのでは?』と考えて、この事業を始めるに至りました。」――アフリカのユーザー様は、NFTゲームで収入を得た際にどのような使い方をされているのでしょうか?
小宮「実際に稼がれた方は、NFTゲームで得た収入を元に携帯を買ったとか、PCを買ったとか、子供の小学校入学のための服を買えたとか、そういうものもありましたね。」
NGG様提供資料より
小宮「娯楽というよりはそのような、生活に必要な部分に使ってくださっている方も多かったのかなと思っています。」
――自分や家族の衣食住、生活に直結するインフラに貢献しているのですね。
――NGG様は「日本とアフリカを結び、社会問題解決を目指す」ということを理念に掲げていらっしゃいます。
――具体的には、どのような社会問題を解決しようとされているのでしょうか?
小宮「大きく分けて2点あると思っています。1つ目が『賃金』で、2つ目が『職』です。」
小宮「(NGGが展開している)ナイジェリアだと、平均月収は3万円程度で、かつ若者の失業率が4割と言われています。一方で、今の人口が2億人以上。2050年には4億人に達するという予測もあります。」
小宮「つまり、人口は増えていくけれど職は増えない。これは大きな問題だと思います。なので、ゲームギルドという一種の報酬を得る方法を活用していただいて、賃金面や職業面で貢献出来たらと思っています。」
小宮「また、ナイジェリアの方はコミュニケーション能力がありますし、公用語も英語です。(ビジネスにおいて)グローバルに戦える優秀な方が多いと思っています。その点でも、Web3との相性も非常に良いと思っています。」
――非常に可能性のある国なのに、お金を稼ぐ手段が整備されていない。
――そこにNGGが登場することで、収入を得る手段としてNFTゲームのスカラーシップ制度が選択肢に入ることができるということですね。
――今後は日本での展開を強化していくとお伺いしておりますが、どのようにご事業を進めていかれる予定なのでしょうか。
小宮「やりたいことは2つあります。1つ目が、今までゲーミングコミュニティを運営してきたので、そのコミュニティの知見を生かした受託支援をやっていけたらと思っています。」
小宮「2つ目が、まだライセンスは取れていないのですが、人材紹介のようなものをしたいと思っています。」
――それら2つについて、それぞれ詳しくお伺いしたいと思います。
――まず、コミュニティの受託支援については具体的にどのようなことをされるのでしょうか。
小宮「Web3だと特にですけれども、コミュニティが結構大切だと言われています。そういったコミュニティの構築——DiscordやTelegram、LINE@、LINEオープンチャットなどで、チャンネル作成からしっかりと盛り上げるということをしていけると思っています。」
小宮「集客の部分でも、元々ゲームギルドを持っていたりするので、そういうところでお手伝いすることが可能です。」
――非常に心強いですね。
――他にも、トータルでの事業支援などは何か考えていらっしゃるのでしょうか。
小宮「そうですね、SNS運用や大まかなコンサルのような部分で関わらせていただくことも可能かと思っています。」
――次に、人材紹介については具体的にどのようなことをされるのでしょうか。
小宮「私の(展開しているゲームギルドの)場合はアフリカや東南アジアのユーザーが多いので、その中には(確かなスキルを持った)エンジニアの方もいます。」
小宮「そういった方を(日本の事業の人材として)紹介できないかと考えていますし、強みにもなるかと思っています。」
――ゲームギルドのメンバーの皆さんは、ゲームのプレイヤーであると同時にそれ以外のスキルや知見を持っていらっしゃる。
――ナイジェリアの方であれば英語を話せますし、Web3系は人材が不足している所もあるため、様々なプロジェクトにご紹介しやすいという面でも魅力的な展開だと感じました。
――コミュニティに入る人にとって、NGG様の強みになる部分をお伺いしたいです。
小宮「コミュニティから職を生み出したいと考えているので、何か実際に(プロジェクトに)関わる機会や、自分の好きなことを仕事にできる・お金にできるといったところなどが(強みとして)あるかと思っています。」
小宮「先日も、LINEオープンチャットで『記事を書ける人いませんか』『動画作成できる人いませんか』といった募集をして、記事に関しては実際に今契約して書いてもらっていたりします。」
小宮「(企業様に対しては)コミュニティ支援も可能ですし、Web3などそういった(新しい領域において)PoC(Proof Of Concept:概念検証、試作開発に入る前段階の検証プロセス)のような感じで一から(事業を)立ち上げる段階でも携わることができるので、気軽にコンタクトを取って欲しいと思っているところです。」
――Web3の分野で展開したいと考えている日本の企業にとっても、NGG様の取り組みが活きていきそうですね。
ーー本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。
神奈川県出身。法政大学 経営学部卒業。
大学在学中にプログラミングスクールでエンジニアメンターや暗号資産交換業者にて勤務。
2017年頃に暗号資産を触って以降、暗号資産周りに関する興味関心が増え日々リサーチをしていた。
Ninja Game Guildはアフリカと日本中心のゲームギルドで、NFTゲームを通じて日本とアフリカを結び、社会問題解決を目指しているゲームギルドです。
2023年5月にナイジェリアで開催したWeb3イベントでは、日本の大手企業と協力し、パネリストや参加者が知識を共有することでビジネスの架け橋となりました。
GUILD株式会社が運営し、NFTゲームギルドの普及と日本とアフリカのビジネス促進に尽力しています。