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日本テレビ系の映画番組「金曜ロードショー」の歩みを辿りながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介する展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」が、東京・天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALLでスタートした。開会セレモニーには、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも登場した。
本展覧会は、“金ロー“とジブリのヒストリーを辿る圧巻のデータベースが冒頭に楽しめる。1985年を起点にスタジオジブリ作品の公開年、「金曜ロードショー」で初放送された年の時代背景を丁寧に振り返りながら、各時代の記憶と記録を通じて映画の魅力に迫っていく。そして、日本テレビはこれまで数々のスタジオジブリ関連番組を制作・放送しており、本展覧会では貴重なアーカイブ映像も特別公開する。また、1984年の『風の谷のナウシカ』から2020年の『アーヤと魔女』まで、ほぼ全作品の絵コンテも展示され、ジブリ作品の“設計図”に迫る。
開幕前日の6月28日(水)には会場で開会セレモニーが行われ、スタジオジブリの鈴木敏夫・代表取締役プロデューサーが出席。今回のタイトルの発案者でもある鈴木プロデューサーは、今回の展覧会について「これまでの展覧会はどちらかといえば美術展だったけれど、今回は日本テレビらしく参加型。エンターテイメントに徹している。そこが楽しい」と説明。
本展覧会には2階もあり、ジブリ映画ポスタースタジオが楽しめる。スタジオジブリ作品のポスターの中に飛び込み、主人公のように撮影できる新しいフォト空間が登場した。撮影可能な作品は、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』『猫の恩返し』で、『崖の上のポニョ』は7月2日(日)までの予定だという。
まるで架空のスタジオのような場所で、作品の主人公になった気分で撮影が楽しめる。また、特別協賛のau(KDDI)の協力でARコンテンツが提供され、アプリ「SATCH X」をダウンロード(無料)の上、会場内の『借りぐらしのアリエッティ』ポスター付近のARマーカーを読み込むと、アリエッティと同じ目線で巨大な植物と虫たちがあふれる世界をARで体験できる。画像・映像はスマートフォンに保存できる。
また、2018~19年に開催された展覧会「ジブリの大博覧会」富山展のために作られた、巨大な「ジブリの幻燈楼」が東京に初登場。キャラクターをモチーフとしたガラスに光を照射することで、映画の世界観を音と光に包まれながら体感できるというもの。非常に幻想的な空間だった。
『風の谷のナウシカ』と言えば、「金曜ロードショー」とスタジオジブリのヒストリーにおける原点的な作品であり、本展覧会では稀代の造形作家として世界に多くのファンを持つ竹谷隆之氏らが作成した造形物をもとに、映画に登場する“腐海”の空間を表現。圧巻のクオリティーで作られた王蟲、大王ヤンマ、ムシゴヤシなどが待つ空間を堪能できるほか、ここでも同じくARコンテンツを提供。王蟲の展示場所にあるARマーカーを読み込むと、迫力ある大迫力な王蟲たちがARで出現する。
本展覧会の開催と同じくして、3週連続でスタジオジブリ作品がTV放送。「金曜ロードショー」では宮﨑駿監督の新作『君たちはどう生きるか』の公開(7月14日)を記念して、3週連続でスタジオジブリ作品を放送する。7月7日(金)『風の谷のナウシカ』7月14日(金)『コクリコ坂から』7月21日(金)『もののけ姫』、いずれも夜9時からの放送で、“フライデーおじさん”のオープニングも復活する予定だ。
■開催概要(東京展)
会期:2023年6月29日(木)~9月24日(日)
会場:東京・天王洲
寺田倉庫 B&C HALL /E HALL
通常チケット:大人 ¥1,800(税込)/中・高校生 ¥1,500(税込)/小学生 ¥1,100(税込)
特典付きチケット:大人 ¥2,700(税込)/中・高校生 ¥2,400(税込)/小学生 ¥2,000(税込)
※日時指定予約制、チケットはローチケ、日テレゼロチケで購入できます。
公式サイト:https://kinro-ghibli.com/
お問合せ:ハローダイヤル TEL 050 5541 8600(全日 9:00 20:00)
主催:日本テレビ/ローソンチケット/ディスクガレージ/第一通信社/TOKYO FM
特別協賛:au(KDDI 株式会社)
特別協力:スタジオジブリ
協賛:寺田倉庫/図書印刷
(C) Akiko Ikeda/Wachifield Licensing, Inc.©Studio Ghibli