沖縄県では、コロナ禍の新たな沖縄観光の在り方を考慮する中、リモートワーク等に象徴される「働き方」や「生活様式」が大きく変化する社会状況を加味し、⾧期滞在型で沖縄に滞在してもらう事を目的とした新たな観光ツールとして『沖縄ワーケーション促進事業』を実施している。

昨年11月に開催した有識者や起業家が沖縄をウェルビーイング(心身の健康や幸福)の拠点にするための取り組みを紹介した「ワーケーション会議in 沖縄Next」(沖縄県名護市)には400人を超えるオンライン視聴者が参加。

また、首都圏で企業の働き方や社員のwell‐Beingを研究・勉強する8社の企業の協力のもと実施した「沖縄ワーケーション実証体験」(2022年10月)のレポートでは、参加した人たちの感想も届いている。

・「沖縄は、バケーションやリゾートのイメージが強かった期待が大きかったが、健康食も体験でき、社内のコミュニケーションも良くなった上に参加した企業同士の繋がりが強くなり、東京に帰ってきても、連絡を取り合うなど特別な関係が構築できた」(40代女性管理職)

・「沖縄に滞在しながら、会議など仕事をしていると、5分の休憩でも非日常なリフレッシュができ、仕事がはかどった」(30代IT系男性)

・「沖縄にはより良く生きている地元の人のおおらかさを感じられ、現代社会に不足している“つながり”がある。社会のニーズである、well‐Beingは沖縄が聖地だと言っても過言ではない」(40代管理職男性)

・「沖縄がアジア唯一、世界五大⾧寿領域“ブルーゾーン”の一つと初めて知ったが、大らかで幸せそうな地元の人々に触れ合い本質的なWell‐beingが沖縄にはあると感じた」(50代男性管理職)

参加者の多くがワーケーションの滞在地として重視するのはWi‐Fiなどの設備環境だけではなく「都会でできない時間の過ごし方」、「リフレッシュ/気分が転換できる」、「食や体験を通して健康になれる」など精神的なメリットを重視する声が多いようだ。

心身の健康を保ち豊かさを実感できる生き方の指針としての「ウェルビーイングwell‐being」の考え方は、今後の日本でも大切な要素となるはず。

 

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