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堤さんは異空間から語りかけてくれるので、僕の方はよりナチュラルにというか、誇張しない芝居の方がいいのかなと思いながら撮影しました。
でも、実際に堤さんと現場でお会いしたかったです。
Q:堤さんと出会った頃の印象的なエピソードをお聞かせください。
中村:22歳の時、三軒茶屋で舞台が終わった後、みんなで飲みに行って、堤さんと僕がスタメン、あとは来られる人みたいな感じだったんですけど、そこで堤さんから「大丈夫だから」と言ってもらって、すごく安心して、もうちょっと希望を持っていてもいいのかなと思ったことを覚えています。
堤さんからもらった「大丈夫だから」という言葉はすごく大きいんですよ。
その後、歌詞を作る時や、エッセイを書く時、「大丈夫」という言葉を結構使っているので、人生で先輩からもらったギフトのような感覚です。
だから、そういう悩める若者と仕事の話をして、相談に乗ってくださいみたいな時に、今の自分は当時の堤さんと近い年齢になってきていて、「大丈夫」という言葉に込められた想いとか、真心みたいなものを受け継いで、若い世代に渡していくターンになっている気がします。
Q:堤さんは、もし中村さんと共演するなら「シリアスな作品がいい」とおっしゃっていました。
中村:出会った頃から20年弱の時を経て、堤さんとビールのCMを一緒にやっているなんて、当時は夢にも思っていなかったので、今回だけでもかなりムネアツですが、またやろうと言ってもらえるのは何よりうれしいです。
シリアスな作品なら、二人芝居がいいんじゃないでしょうか。
舞台で海外の翻訳モノとか。