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企画書の表紙に描かれている手塚治虫先生の絵を一目見て、この世界に入らせて貰えるなんて光栄過ぎる、演じさせていただけたら何より幸せだな、そう思いました。
それから原作を読んでみると、一見複雑な物語に見えましたが、非常にシンプルに一貫して愛を主題にしているなと感じました。
僕が演じる近石昭吾は、愛を拒絶して生きている青年です。
また、本当の愛を知ってしまうと、その時いる世界とは違う世界に移動してしまう業を背負っています。
とても難しい役所でしたが、共演させていただいた髙石あかりさんと一緒に、人間の愛とは何かというのを見つめながら演じさせていただきました。
今回のドラマでは手塚プロさんのご協力のもと現代解釈版でお届けいたします。
愛をテーマにする作品は非常にシンプルですが、手塚先生の独創的な世界観と、二宮監督による現代を切り取る視点によって、愛というものを再発見していただける作品となりました。
MBS/TBS ドラマイズム「アポロの歌」ぜひご覧ください!
昭吾の幼なじみで、歌手になる夢を見てバーで働いている。
昭吾が転生するいずれの世界にも必ず現れ、共通して昭吾と惹かれ合っていく。
原作を読んだ時、手塚さんの描く幾つもの愛は歪んでいるように見えてとてもピュアなものにも感じられました。
二宮監督が本質の部分をより伝わりやすく台本に起こしてくださり、私はいくつもの役を演じるにあたって、まずどの役にもあるこの純粋な気持ちを1番大切にしようと思いました。
持ち込んだアイデアを二宮監督が面白いと膨らませてくださったお陰で、自分の範疇を超えた場所で挑戦し続けられた気がします。
この作品を通じて、愛の形も様々で、家族や友人、恋人、表現も人それぞれ。
だけど形は違えど確かに同じ愛がそこにはあると学びました。
一人でも欠けてしまえば作ることの出来なかった作品だと思います。
この作品に出会えて良かったです。
Ⓒ「アポロの歌」製作委員会・MBS