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養護教諭もすぐに、現場に駆けつけた。
生徒は最初、痛がっていたものの、会話もできる状態だったという。
教諭は、生徒の左側頭部が赤くなっていることを目視。
学校は保護者に連絡すると共に、今からでも受診できる病院を電話で探した。
病院を見つけることができたため、午後5時45分ごろ、生徒は保護者と病院に向かった。
病院では、CT検査を行ったが、経過観察ということになり一旦帰宅。
しかし、その日午後9時ごろ、生徒が吐くなど急変したため、救急搬送された。
病院で緊急手術が行われ、ICUでの治療が続いたが、意識が戻らず今月17日に生徒は亡くなった。
「死因は、頭部打撲による外傷だと聞いている」と市教委の担当者。
なお、専門家によると、頭部打撲や脳挫傷の場合、頭を打った直後には症状が軽症であるのにもかかわらず、時間が経過すると脳内の浮腫や出血がどんどん大きくなり、意識障害や麻痺などが進行することがあるという。
学校は、本来テスト期間中だが、ショックを受け動揺している生徒がいるため、テストを延期。
授業中、別室で休まざるを得ない状態の生徒も。
県は、緊急にスクールカウンセラーを派遣し常駐させて、生徒の心のケアに努めている。
また、21日には保護者説明会を開催。
保護者からは、「このような事故が起きないように、いろいろなマニュアルを見直してほしい」、「生徒のケアをしっかり行ってもらいたい」といった声が寄せられた。
市教委は、専門家による事故調査委員会の設置を決めた。