信用情報ブラックや経済的理由からスマートフォンを所有できなかった方600名に聞いた、スマホ無し生活に関するアンケート結果が公開されました。

株式会社アーラリンクが、生活困窮者など、さまざまな事情がありスマートフォンを持てなかった約600名を対象に実施したアンケート調査結果を公開。調査は、同社が運営する「誰でもスマホ」を通じた自立支援の一環として、新設された「誰でもスマホ リサーチセンター」によって実施されました。

この調査によると、スマホを持っていなかった期間がある人のうち3人に1人は「1年以上」スマホ無し生活を送っていたことが判明。

スマホレス生活で最も困ったことのトップは「調べ物ができない」と答えた人が57.6%で、次いで「友人・知人との交友関係が維持しづらい」54.4%、「仕事探しや就職がしづらい」51.0%と続きました。これらの回答から、スマホが現代社会におけるコミュニケーションや仕事探しにおいて欠かせないツールであることがわかります。

また、スマホ無し生活で良かったと感じたことのトップは「お金がかからない」32.7%。一方で、「スマホを持っている方が幸せ」と答えた人は95.5%にのぼり、スマホの存在がいかに生活に密接しているかが示されました。

<スマホが無かった時のエピソード>(自由回答)

●スマホを契約できない、持ってないことを誰にも言えなくて苦しかった。(大分県、45歳、女性)
●住居を借りたり、就職したりいろんなことでスマホはないと とても不利で不便でした。(兵庫県、64歳、男性)
●怪我で仕事を長期休みその後退職したが、新たに仕事やバイトをしたくても連絡すら出来ない。最悪の負の連鎖でした。(未回答)
●電話する時に公衆電話を探す必要があり最近公衆電話が減っている為大変不便だった。(京都府、67歳、男性)
●スマホを所持していないと、世間からかけ離れているようで疎外感を感じました。(東京都、46歳、男性)
●私は喋る事ができないのでタクシーや救急車を呼ぶ事ができず困る事が度々あった。(沖縄県、45歳、男性)
●大事な人と連絡が取れず喧嘩になった。それ以来音信不通になった。(福島県、49歳、男性)
●一度救急車を呼ぶ必要がありとても困りました。その時は外まで出て通行人にお願いしましたが精神的にもかなりキツかったです。(愛知県、40歳、トランスジェンダー)
●番号教えてや、ライン交換しましょうって言われた時は、言い訳にくるしみました。(東京都、60歳、男性)
●急遽仕事のシフトが変わったのに、スマホが無いため連絡が来ず、知らずに出勤して遅刻扱いにされた。(未回答)

アーラリンク社は、「通信弱者」というまだあまり知られていない社会課題に光を当てるため、メディアを通じて生活困窮者の声を届ける活動を行っています。今回のアンケート結果は、社会に広く認識されていない通信弱者の実態を知ることができ、今後の支援策の検討に役立つことが期待されています。詳細な調査結果やリサーチセンターに関するお問い合わせは、アーラリンクの公式ウェブサイトで確認できます。

情報提供元: TREND NEWS CASTER
記事名:「 事情があってスマホ所有できなかった600名に調査!「スマホが無くて困ったことランキング」公開 「携帯の番号教えて!」と言われた際は・・・