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電話で行うこともあるが、基本的にはビデオ通話を使って診療をする。
オンライン診療を行うクリニックや医療機関のホームページの中から、ビデオ通話を開始することが多い。
少し咳が出る、熱が出た、じんましんなどで悩んでいる等の軽い症状に対しては、オンライン診療が向いている。
しかし、お腹が痛い、胸が苦しいなどの症状では、実際に医師がお腹を触ったり、心電図などの検査が必要になることが多い。
オンライン診療では、患者の身体に触れたり、血液検査や画像検査などはできない。
必要に応じて、医療機関を受診するように勧められる場合もある。
オンライン診療では、症状が安定しており、薬をもらうだけの時にもおすすめだ。
例えば高血圧では、自宅での血圧が重要だ。
自分で測定し、血圧が安定していれば、薬をもらうだけで良い。
もちろん薬の副作用などのチェックは必要だが、頻回にしなくても良い。
そのような時に、クリニックに行って診察まで長い待ち時間を待つ必要はない。
自宅でオンライン診療を受け、薬だけ処方して貰えば良いのだ。
オンライン診療で薬が処方される事がある。
むしろ、薬が欲しくてオンライン診療を受ける方も多い。
薬は、薬をそのまま自宅に郵送される場合と、処方箋のみ郵送かFAXされて自分で薬局に取りに行く場合がある。
診察代は、クレジットカードをクリニックに事前に登録するようにお願いされることが多い。
診察前に、ある程度の金額の支払いを求められることもある。
そういった場合には、診察後に診察料金が引かれて、返金されるパターンとなる。
美容など自由診療では、健康保険証は不要だ。
保険診療を受けるのであれば、クリニックに健康保険証や、高齢受給者証などをオンラインで登録しなければならないことが多い。
コロナの影響もあって、オンライン診療は増えてきている。
今後は、医療アクセスが悪い地方や、高齢の方や小さい子どもがいてなかなか気軽に病院を受診できない方にとっても、気軽に相談できる窓口として機能していくだろう。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。