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ピリピリとした痛みや、違和感、圧痛などを感じる。
服がこすれるだけで、痛みが走ることが多い。
帯状疱疹がよく出る部位は、胸、顔、首、腰などだ。
それも両側に出るのではなくて、ほとんど片側だけである。
帯状疱疹が顔に出た場合、目の周りや鼻だと失明してしまうリスクがある。
目の周りの痛みや水疱が出たら、できる限り早く医療機関を受診しよう。
帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化することによる。
小さい頃に、多くの子どもが水ぼうそうに感染する。
水ぼうそうの原因となるウイルスは、水ぼうそうが治った後も体内の神経に潜んでいる。
そして風邪をひいたり、ストレスなどがかかって免疫力が低下している時に、再活性化して帯状疱疹になるのだ。
治療としては、原因のウイルスに対する抗ウイルス薬を飲むのが一般的だ。
発症してから、できる限り早く飲むのが良いとされている。
痛みに関しては、痛み止めを内服する。
何度も帯状疱疹を繰り返す場合は、免疫力が常に低くなっている可能性がある。
AIDSやがんなどの命に関わる疾患を患っている可能性もあるので、医師と相談するのがおすすめだ。
水疱は、発症してから1週間程度で少しずつ治っていく。
ただ、痛みは、残ってしまうことがある。
特に痛みが残りやすいのは、60歳以上の方、皮膚の水疱が広く出ている方、発症時の痛みが強い方などだ。
後遺症を残さないようにするには、早めに抗ウイルス薬を飲んだ方が良いという報告もある。
帯状疱疹は、痛みを伴って帯状に水疱ができる疾患だ。
数日前から痛みだけを感じる時があり、おかしいと思ったら早めに皮膚科を受診してほしい。
痛みだけの場合、麻痺している可能性もあり、さまざまな検査をする可能性もある。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。