スウィーニー・トッドの物語が初めて登場したのは「ペニーブックス」のひとつであるThe People's Periodical and Family Libraryで、連載読み物として1846年から翌47年にかけて掲載された。連載中から人気を集めたようで、完結後すぐに舞台化されている。その後も繰り返し舞台で上演され、また映画化もされた。しかし、少なくとも19世紀の後半には中央刑事裁判所にそのような事件の記録が存在しないことや、また1802年にタイバーンで公開処刑が行われていないこと、さらに同時代の司法記録や新聞記事にもそのような事件は記されていないことが指摘され、創作実話であるとの認識が広まっていた。