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昨年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で、主人公の黒田官兵衛(岡田准一)の嫡男・長政役を演じ、俳優としてのランクを上げた松坂桃李。
その松坂がプライム帯の連ドラで初めて主演を務めている「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(フジテレビ/火曜午後10時〜)の視聴率がさっぱり上がらない。
初回(10月20日)の2時間スペシャルは、12.9%(数字は以下、すべて関東地区)と上々だったが、第2話(同27日)は「プロ野球日本シリーズ ヤクルト対ソフトバンク第3戦」の中継が延長となり、1時間15分遅れの午後11時15分放送開始となった影響もあり、6.3%と急落。
以降、第3話(11月3日)=8.6%、第4話(同10日)=8.1%と推移。最新の第5話(同17日)も8.5%と低調。これで、4週連続1ケタ台となり、上向く気配すらない。
17日、裏の日本テレビで放送された「FIFAワールドカップロシア アジア2次予選 カンボジア代表×日本代表」が16.8%の高視聴率を取った影響も多少はあっただろう。だが、TBS「結婚式の前日に」(香里奈主演)は5.4%→5.6%、テレビ東京「ガイアの夜明け」は6.3%→8.7%と前週よりアップしており、サッカー中継だけの問題ではなさそうだ。
ネット上での視聴者の評価は、主役である松坂の“存在感”の薄さを指摘する声も多い。ここ最近、いい流れできていたヒロインの木村文乃に対しては、「いい女優だけど、刑事役が合ってない」「刑事の仕事をしている様子がない」といった批判的な意見が多々。
一方、悪女のキャバ嬢役を演じている菜々緒に関しては、「悪女役がぴったりはまっている」と絶賛の嵐なのだ。その菜々緒は、初回で下着姿やシャワーシーンなどを披露したが、これが男性視聴者には好評だった。ところが、第2話以降、セクシーシーンは封印。17日の第5話では、それが解かれて、ほんの数秒だったがシャワーシーン(背中姿)が流れた。
そのウワサを聞きつけた男性視聴者が次週見てくれれば、視聴率がアップする可能性はある。しかし、あくまでも菜々緒のセクシーシーンが毎週のように“継続”されなければ、数字は維持できないだろう。
主役でもヒロインでもない菜々緒頼みというのは、なんとも情けない話だがこの先の視聴率のキーポイントを握っているのは、まぎれもなく“悪女役”という新境地を開拓した菜々緒になりそうだ。
(坂本太郎)
【記事提供:リアルライブ】