今すぐではないにしろ、近い将来、墓地・霊園の購入を検討している方にとって、関心事のひとつといえば、消費増税ではなかろうか?

 当初、2015年10月とされていた10%への増税は1年半先送りされ、2017年4月1日に実施される予定だ。

 そこで気になるのが、お墓の購入には消費税がかかるのかどうかだ。一般の墓地・霊園を購入する場合、必要となるが、永代使用料、墓石工事費(墓石代、彫刻代、施工工事代)、年間の管理費だ。このうち、税制上、課税対象となるのは、墓石工事費と年間の管理費。永代使用料には消費税はかからない。

 管理費は大した額ではないが、墓石工事費は安くはないため、新たに墓石を含めた墓地購入を考えている方は、消費税が10%に増税する前に購入する方が安くつくことになる。

 それでは、墓石工事費には、どのタイミングで消費税率が適用されるのか? 東京都内の某石材店によると、「基本的には、消費税率が適用されるのは、ご発注時ではなく、お客様に引き渡すタイミングになります。つまり、2017年4月近くになって購入される場合は、増税前に引き渡すことができれば8%で済みます。ご発注から完成まで、おおむね3か月程度かかりますから、購入されるなら、来年中に契約しておいた方がいいでしょう」と話す。

 墓石工事費は使う石材の種類、石の量、加工費などによって、ピンキリですが、関東では150万円くらいが相場といわれています。その8%と10%では大きな差があるわけではないが、安いに越したことはありません。墓地・霊園の購入を検討されている方は、2017年4月の消費増税前に実行された方が良いかもしれません。

(山本 生道)

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ