神奈川県横浜市内で公営墓地をお探しの方は、今がチャンスだ。

 この度、同市健康福祉局環境施設課が、平成27年度の市営墓地の使用者募集についての要項を発表した。

 今年度募集があるのは、日野公園墓地(港南区日野中央)のみ。同墓地は、1933年(昭和8年)に開設し、墓石を中心とした従来型の墓地が中心だが、1993年(平成5年)に使用を開始した壁面式・合葬式納骨施設もある。今回は、返還や無縁整理によって未使用になっている区画について、使用者を募集するもの。

 募集予定数は「一般墳墓地」が300区画(1平方メートルにつき14万5000円)、「壁面式納骨施設」が30基(10年間/22万円)、「合葬式納骨施設」が280体分(永年/1体6万5000円)。

 申し込みは郵送となり、9月2日に受付開始し、10月2日消印分までで締め切られる。申込書は各区役所、行政サービスコーナーなどで配布している。応募者多数の場合は10月中(予定)に公開抽選会を実施し、使用予定者を決定。11月〜平成28年1月(予定)にかけ、資格審査、使用料等の納付、使用許可証の交付などを経て、平成28年2月に使用開始となる予定だ。

 参考までに、前年度に募集があった同市営久保山墓地の一般墓地では、300区画の募集に対し、1146件の応募があった(倍率3.82)。

 公営であるため、申し込みのためには資格が必要。同市に3カ月以上在住(6月2日以前に住民登録)していることが絶対条件。その他に、同市が定める要件がある。

 「一般墳墓地」「壁面式納骨施設」は1世帯1申込で、自宅等に遺骨がある方が対象。「合葬式納骨施設」は1申込で1人分または2人分の申込が可能で、遺骨の有無は問われない。「一般墳墓地」及び各形態の納骨施設への重複申込みはできない。

 アクセスは公共交通を利用する場合は、京浜急行・上大岡駅、または、市営地下鉄・港南中央駅からバス利用で、最寄りバス停より徒歩約5分。

 神奈川県内の某石材店によると、「横浜市営墓地はすでに販売を終えていて、新たに出る募集は、返還や無縁整理によって未使用になった区画を造成したものになりますので、毎年募集数も少ないのです。その意味ではあくまでも、公営にこだわりたい方には、年に1回のチャンスとなります。ただ、抽選が予想されますので、必ず購入できるとはいえませんし、好きな区画を選ぶことも難しいと思います。それでも構わないなら、申し込みされてみたらいかがでしょうか」と話す。

 同市に在住の方で、公営墓地を探している方は、1年に1回のこの機に検討してみるのもいいでしょう。

(山本 生道)

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ