【THE W】粗品、初審査でいきなり「おもんない」「脳みそ足りてへん」発射でガチモード
お笑いコンビ、霜降り明星の粗品(32)が13日、日本テレビ系「女芸人No.1決定戦 THE W 2025」(午後7時)に審査員として生出演。初審査でいきなり「おもんない」を発射した。
Aブロックはトップバッターで決勝初進出のもめんと(マセキ芸能社)がコントを披露。続いて電気ジュース(吉本興業)が漫才を披露した。最初の対決は6-1でもめんとが勝ち残った。負けた電気ジュースに投票したのは粗品だった。
粗品は「ちょっと長くしゃべっていいですか」と前置きした上で「もめんと、最初木村か~ってつぶやくところ。好きな人の名字や~って考える一瞬とか、細かい配慮はよかったんですけど、まず大前提ウケすぎ。そこまで面白くなかったです。逆にこの山、絶対取りましょっていう一番ウケるべきところでウケない。異質な会場でした。前半がフリにしてもおもんな過ぎるし、そこまで…」と言ったタイミングでMCのフットボール後藤輝基から「ちょちょちょっと待ってください」と遮られた。そして「探偵の方ですか?」とツッコミを浴びた。
粗品は「本気の審査です。続けていいですか」と流れを戻し「前半捨てた分の伏線回収的なうまみが全く足りてへんし。すくすく生活の木村さんが利害関係を結びませんかって言うまで3分以上かかってるんです。いや、こっからやっとおもろなるのに。持ち時間4分のコンテスト、あまりにスロースタートすぎる。1分半までにそういうおもろくない時間を済ませて、そうするともう1展開行ける」と指摘した。
続けて「こういうコントでの定石はね、立場の逆転の応酬なんです。常に劣勢な方にいいタイミングで有利な情報が出てきて、立場が逆転する、それを繰り返すっていう。協力していく構造のネタって難しいと思う。ちょっと手を出すの、早かったんちゃうかなと。今、難しいことやってるから。やりたことは分かるんですけど、2人がネタづくりに向き合う時間と脳みそが足りてへん。ただ芝居の技術はあると。じゃあそのストーリーの魅力以外の笑える部分は子供が大人びたこと言う、やり尽くされた手法で審査員的には割引でした」と語った。
粗品だけが1票を入れた電気ジュースについては「センスののいいフレーズは飛び出してるんです。買い物カード、BMW、テセウスの船とか、みんな分かってないと思うけど。パラドックスのことは。これはいいセンスいってんねんけど、ツッコミが最低でも1・2倍のフレーズを言わなあかん。キメのツッコミが『楽しな~い』『やめや~』『黙って~』はギリ個性にならんラインの、言うたら拙いツッコミとして伝わってしまう。これ、うっすらまん延してる女性芸人のツッコミって下手くそだよねっていう理由の1つになってもうてんねん」と指摘。その後も熱く語るが、隣の席に座っていたさらば青春の光、森田哲矢が「もう黙ってくれよ~」と音を上げ、スタジオが大爆笑。それでも粗品は「スカしたらあかんよ」と切り返し審査を続けた。
今大会は過去最多1044組がエントリーする中、昨年までの12組から4組減の8組が決勝進出。5組が初進出というフレッシュな顔ぶれとなった。決勝進出者は紺野ぶるま(松竹芸能、2年連続5度目)、もめんと(マセキ芸能社、初)、電気ジュース(吉本興業、初)、エルフ(4年連続4度目、吉本興業)、ニッチェ(7年ぶり3度目、マセキ芸能社)、とんでもあや(初、ソニーミュージックアーティスツ)、ヤメピ(初、吉本興業)、パンツ万博(初、吉本興業)。
司会はフットボールアワー後藤輝基、同局の黒田みゆアナが担当。今年の審査員は麒麟の川島明、アンガールズ田中卓志、笑い飯の哲夫、友近、さらば青春の光の森田哲矢、ハイヒールのリンゴ、霜降り明星の粗品の7人。優勝賞金は1000万円。