文化放送齋藤社長、OBみのもんたさん偲ぶ「1度でいいからキューを振ってみたかった」

文化放送齋藤清人社長が18日、都内の同局で定例会見を行った。元同局アナウンサーで、3月1日に80歳で亡くなったみのもんたさんについて、「1度でいいからキューを振ってみたかった」としのんだ。
みのさんは67年に文化放送入社。深夜番組「セイ!ヤング」の初代DJを務め、軽快な語り口で若者世代を中心に人気を集めた。フリーに転身後も、87年から14年にわたり土曜の生放送「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」のパーソナリティーを務めた。
齋藤社長は「ウィークエンドをつかまえろ」が始まった87年4月に文化放送に入社し、後年は制作部長として、ほぼ毎週放送に立ち会ったという。
「キューを振ることはかなわなかったが、番組でお話しされるダイナミックな昭和の音楽業界の話を聞くのが楽しみだった。訃報を聞いた時、もっとみのさんの話が聞きたかった。もっとお話をしたかったと思った」とし、「1度でいいからみのさんにキューを振ってみたかった。それが心残り」としみじみと語った。
ラジオ出身のみのさんの魅力について「言葉の選び方と、その言葉からどう想像してもらうかというところまで緻密に考えられていた。『プロ野球珍プレー好プレー』のアドリブや、『クイズ$ミリオネア』のあの“ため”や間などしゃべらない時間をいかに効果的に使うかという話芸など、ラジオ出身のアナウンサーとして、言葉の選び方が秀逸だった」と話した。
文化放送は、4月24日午後7時から、みのさんをしのぶ特別追悼番組を放送すると発表。同局に残るみのさんの番組音源や、関係者が語るエピソードを交え、2時間にわたりみのさんの魅力に迫るという。