大竹まこと(2022年9月撮影)

タレント大竹まこと(75)が29日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(月~金曜午後1時)に出演。28日に67歳で亡くなった経済アナリスト森永卓郎さんとの思い出を語った。

森永さんは08年10月から、同番組にレギュラーで出演。大竹は番組冒頭「えぇ…、まぁ、この番組のリスナーとの約束を破り、そして私との約束も破り、見事にバットを振り切って森永卓郎が亡くなりました。ご冥福をお祈りします」と切り出し「いや…もうね、とにかくすごい男だったと。時系列から申し上げますと月曜日の昼間、森永卓郎さんはリモートでこの番組に出演なさいました。番組に出演した時間帯、それから丸1日同じ時刻に、私の放送最後に亡くなりました」と説明した。

大竹は当日の森永さんの様子を回顧し「番組ではですね、リモートでご出演だったんですが、森永さんは日を浴びながら、手前の方の右側にうずくまるようにしていらっしゃたんですけど。まぁ日の当たる中で、ものすごい、多分想像ですが、かなりの激痛に耐えて。私たちはそのモニターを見ているんですが、体をくの字に曲げてしかも左に傾きながら、あらん限りの力を振り絞ってメッセージをいただきました」と、森永さんの最後の番組出演の様子を明かした。

さらに「いつも番組に来る前は沖縄から帰って来ようと、名古屋から帰って来ようと小さなお菓子をお持ちになって。自宅から来るときは、最後の最後まで自宅の近くで作られている野菜をね、芋とか大根とか重たいのをね。あの人来るとき、タクシー時間読めないって電車で来るの。電車で2時間弱かけて来るわけだけど、あの重たい野菜を毎回毎回ね、僕らもね、大根だとかうまく育っていない芋とかふぞろいな形のトマトとか。これ、もうダメなんじゃないかなっていう育ちすぎたゴーヤー。正直ありがた迷惑ってのもあったけど」と思い出話をすると、スタジオからは笑いが起きた。

続けて「まぁ早い話ですが、もう天国で野菜作っていると思いますよ。おいしい野菜であることを祈りますけど。いつも思うんですけど、壮絶。最後の最後まで。今までね、いろんな方の死にいろいろ私もあってきてますけど、死ぬ1日前までバット振ってたと。そのバットも振り切ったと。こんながんで亡くなるのに、こんな方、見たことないですよ、今まで。こんな壮絶な方を」と森永さんを称賛した。

番組内では、24年11月4日に東京・増上寺で開催されたリスナー感謝イベント「浜祭」での音声を紹介。森永さんが「一応4カ月で死ぬことになっていたんですけど、来年の浜祭まで生きてやろう! 森永は、来年の浜祭までは生きます!」高らかに宣言し、観客から拍手喝采を受けていた。

大竹は約束がかなわなかったことを悔やみ「謹んで彼の死を、明るく、見送りましょう」と結んだ。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 大竹まこと、森永卓郎さんとの思い出回顧し「とにかくすごい男だった」27日にはラジオ出演も