川辺久造(2004年6月撮影)

文学座の座友で、往年の時代劇では悪役を演じることも多かった俳優、川辺久造(かわべ・きゅうぞう=本名同じ)さんが、26日午前9時57分、肺炎のため亡くなった。文学座が28日、発表した。92歳だった。

川辺さんは神奈川県出身。早大在学中から学生演劇に親しみ、53年に文学座研究所に入所し、アトリエ公演「幻の国」で初舞台。57年に座員となり、舞台のほか、テレビでも活躍した。

舞台では「女の一生」伸太郎役などが代表作で、テレビでは、時代劇や刑事ドラマなどで、知的な悪役にふんし、多数の作品に出演した。

15年には長年の演劇活動を評価され「第50回紀伊國屋演劇賞・50回記念特別賞」で、田辺茂一賞を受賞した。

文学座によると、葬儀は「家族葬にて執り行います」としている。

喪主は妻の和田幾子(わだ・いくこ=本名・川辺征子=かわべ・ゆきこ)さん。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 時代劇の“名悪役”川辺久造さん死去 92歳肺炎で、文学座が発表