野村修也氏(2018年6月撮影)

第三者委員会に精通する弁護士で中大法科大学院教授の野村修也氏(62)が25日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に生出演。芸能界引退を発表した中居正広氏の女性トラブルを端緒とし、迷走を続けるフジテレビが設けた第三者委員に言及した。

東野幸治(57)が進行し、時事ネタを取り扱う同番組。冒頭からこの問題を取り上げ、フジテレビの初期対応のまずさなどを指摘。17日に港浩一社長が会見し、中居氏が引退を表明した23日には、フジテレビが日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会を設けたことも伝えた。

野村氏は、依頼者の求めに応じて寄り添ってしまう弁護士という職務上、第三者委員会は「難しい」とポロリ。「(依頼した)会社はどんな報告書になるんですか? 聞きたがるんですよ」と明かした。

今回の委員会メンバーには、委員長が竹内朗氏(弁護士・公認不正検査士、プロアクト法律事務所)、委員に五味祐子氏(弁護士、国広総合法律事務所)、寺田昌弘氏(弁護士、三浦法律事務所)の名が連なっている。

野村氏は「元検事総長とか呼んでくるケースもありますが、会社勤めをしたことがない人は分からない。今回、企業のガバナンスの問題で、3人は、そこそこいい人を選んだなという印象」と私見を述べた。

とくに、竹内弁護士とは争った経験もあると言い「ひじょうに厳しい」タイプとし、メンバー構成には評価したが、3月末とした期限を問題視した。

「すごい気になるのは、3月末までに出せます? そもそも、発端となったタレントさんと職員の会食のあり方。これまで、どうやってきたんですか? っていう、かなりさかのぼらないといけない。3月末までに出せないですよ」

これに、東野が「4月から新しいドラマが始まったりする。そこで区切りを着けたいんじゃないかというのはあると思うんですけど」と問うと、野村氏は「僕は、竹内氏を信じてるんで、もう少ししたら『3月末は無理です』と言ってくれるんじゃないか。中間的な報告はするけども、包括的なものはもう少し(時間が必要)って言うと思う」との見方を示した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 野村修也弁護士、フジテレビ「第三者委員会」期限の3月末は「無理では?」と指摘