松重豊「劇映画 孤独のグルメ」公開の韓国メディアから「韓国では大谷翔平より有名」と言われ…
松重豊(61)が監督・脚本・主演の全てを務めた「劇映画 孤独のグルメ」の初日舞台あいさつが10日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。2012年1月にテレビ東京系でスタートしたドラマシリーズの人気が高く、劇中でも舞台となった韓国での公開決まっているが、松重は、24年10月の釜山映画祭オープンシネマ部門へ出品した際「4000人もお客さんが入った」と胸を張った。公開時にプロモーションで渡韓の予定があり「ある取材で『あんた、韓国国内では大谷翔平より有名だよ』と言われて、ちょっとてんぐになっている。その勢いで韓国ブイブイ言わせてこようかな」と笑みを浮かべた。
「劇映画 孤独のグルメ」は、松重演じる輸入雑貨商を営む井之頭五郎が、フランスに住むかつての恋人小雪の娘、松尾千秋から「子供の頃に飲んでいたスープをもう一度飲みたい」という祖父、一郎の依頼を引き受けて欲しいとパリに呼ばれ、スープ探しの旅にこぎ出す。千秋を杏(38)一郎を塩見三省(76)が、五郎が迷い込む韓国領の島のコミュニティーで暮らす志穂を内田が演じた。松重は「着替えるわけにもいかない」と、撮影現場では五郎を演じたスーツ姿のまま監督として演出し、指示を出した。
この日は、韓国領に迷い込んだ五郎の入国手続きを担当する韓国入国審査官を演じた韓国の俳優ユ・ジェミョン(51)もサプライズで登壇し、釜山映画祭以来となる松重との再会を果たした。日本でもリメイクされたドラマ「梨泰院クラス」で、主人公の宿敵の会長を演じたユは“監督・松重豊”を絶賛。「非常に真摯(しんし)で、慎重に、ものすごく突き詰めて演出しているのを間近で見た。初め、意見を言うのは恐れ多いと思ったが、意見交換して気持ちが1つになっていく感覚があった。短い瞬間、瞬間の出番を大事に、ともに作り上げていく時間が大事だった」と、かみしめるように振り返った。