トム・ブラウンの布川(左)と、みちおは北海道アピール(撮影・中島洋尚)

ラストイヤーで初優勝-。日本一の若手漫才コンビを決める「M-1グランプリ2024」の決勝が、22日に行われる。札幌出身のトム・ブラウン(布川ひろき、みちお)は、結成15年目のため、規定で最後の出場。2018年以来2度目の決勝で、王者を狙う。函館出身のオズワルド畠中は、敗者復活戦からの下克上に意欲を見せた。

-最後の挑戦

みちお 6年前に決勝に行かせてもらって、イメージ的には次も、次の次の年も「決勝にいけるぞ」というつもりでしたが、どんどん時間がたって…。「やばいやばいやばいラストチャンス。今年で決めないともう一生決勝に行けない」というところで行けたので、「最高」って感じです。

布川 6大会ぶり決勝とのいうのが、キングコングさんや、タイムマシーン3号さんと並ぶ過去最長ブランクということで、それはうれしいですね。

-今年の秘策

布川 直前のネタ合わせをカラオケボックスでやるんですが、元札幌吉本のグリーンランド川瀬という男が、去年の敗者復活戦の前は、L左右Rの「ノッキング・オン・ユア・ドア」を歌ってくれて、結果が出ませんでした。今年は準決勝前にCHAGE and ASKAの「LOVE SONG」を歌ってもらって決勝に行けたので、2回歌ってもらいます。

みちお 本番までに6000円のトンカツを食いに行く。それが必勝パターンですね。ネタの内容は…言えないんですよ。

布川 (みちおの頭をたたきながら)ダメ-ッ。

-昨年の敗者復活戦のネタは評価が高かった。

みちお 「これでもダメなのか…」と思って、一瞬心が折れかけたんですけど、周りのタレントさんや芸人さんが、「敗者復活、面白かった」と言ってくださったおかげで、やってこれました。

-結成したころを振り返って

布川 明確にはおぼえていませんが、「地獄に行ってなんとか」とか「リポビタンDのファイト1発をやりたい」みたいなネタをやっていました。1回戦、2回戦で敗退しましたけど、「普通にやってたら売れるだろう」って思ってました。甘ちゃんでしたね。

-決勝は高校の柔道部で出会った2人の集大成

みちお まず漫才中に(司会の)上戸彩さんに話しかけたいと思います。

布川 6年前と比べて、髪が痛んでいないかどうかを(審査員に)確認してもらいたい。かなり伸びたので。

-優勝したら

布川 1日でいいので、「どさんこワイド」(STV)でMCをやらせてもらいたい。メインは僕で、サブが福永さん。芸人が何かやらかしたニュースだけをやり続けます。

みちお 仕事でも旅行でもいいので、人生で1度は海外に行ってみたい。面白いらしいのでベトナムで(非合法の)パチンコを…。

布川 ダメ-ッ。

◆トム・ブラウン ツッコミ担当・布川ひろき(84年1月28日生まれ)、ボケ担当・みちお(84年12月29日生まれ)の漫才コンビ。ともに札幌市出身で、札幌東陵高柔道部の先輩後輩として出会う。09年1月コンビ結成。芸能人やアニメのキャラクターを合体させる「合体漫才」を得意とする。M-1の最高成績は18年の決勝6位。昨年は敗者復活戦敗退。所属はケイダッシュステージ。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 【M-1】ラストイヤーで6年ぶり決勝進出のトム・ブラウンが優勝宣言!?みちお「上戸彩に…」