芥川賞作家が百田尚樹氏を断罪「30超えて子宮摘出」発言は「非難されて当然、SFだろうと」
芥川賞作家の平野啓一郎氏(49)が10日、X(旧ツイッター)を更新。日本保守党の代表で作家の百田尚樹氏(68)による「30(歳)超えたら子宮摘出する」発言に対し「非難されて当然」とした。
百田氏は8日、YouTubeチャンネル「ニュースあさ8時!」内で少子化対策をめぐり、「小説のSFと考えてくださいよ」と前置きしながら「25歳を超えて結婚独身の場合は生涯結婚できない法律にするとか」「30(歳)超えたら子宮摘出するとか」などとコメント。発言の一部がネット上で拡散され炎上し、百田氏が謝罪に追い込まれていた。
平野氏は「SFだろうと譬え話だろうと、それを通じて、『言わんとするところ』があるわけで」と書き出した上で「その内容が、少子化を喰い止めるために女性の人権を著しく制限するなどということなら、非難されて当然だろう」とつづった。
さらに「政治家であれば勿論、作家であっても同様。作品を通じて、そういうディストピアと対峙することとは意味が違う」と締めくくった。
平野氏は京大在学中に「日蝕」(1998年)で芥川賞を受賞。一方の百田氏は「永遠の0」(2006年)などの作品で知られ、「海賊とよばれた男」(2013年)で本屋大賞を受賞した。