森彩乃のXから

乳がんを公表したバンド「Qaijff(クワイフ)」のボーカル森彩乃が23日までにX(旧ツイッター)を更新。治療が終了したことをあらためて報告するとともに、現状を説明した。

森は16日、約1年半におよんだ治療の最終日を迎えたことを報告していたが、今回、自筆の長文を公開し、「2024年10月16日、無事に治療が終了しました。手術前の化学療法に始まり、右乳房全摘+右腋リンパ節切除の手術、術後の放射線治療と化学療法、一通り全てが終わった」とあらためて報告。2カ月後の検査で問題がなければ、その後は数カ月おきの定期検査へ移行するという。

ただ、「治療は一区切りしたけど、右胸と右腕の痛みや感覚の麻痺はあるし、抗がん剤の副作用による手足のしびれが残っているし、心臓への負担もあって 循環器内科の受診、卵巣機能への影響もあって婦人科を受診 終わらないことはたくさんある」と現状を説明。

「ここから5年間再発がなければ“完治”と言える。だから、手放しでは喜べなくて、複雑な気持ちを抱えているのが正直なところ」と率直な思いを明かしつつも、「でも、まずは、『ここまでよくがんばった!』と自分を褒めてあげたい!」とつづり、支えてくれた家族やメンバーらに感謝した。

続けて「きっと、一度がんになった人は、その後も再発や転移に対する不安はつきものなんだろうなと思う」と、がんサバイバーの思いを推し量りながら、続けた。

「でも、この世界に生きる全ての人に、人生いつ何が起こるか分からないという点では、同じなのかもしれないな。乳がんになる前も後も、私は私で、まだ人生は続いてる。引き続き、何を選んで、何を表現して、死ぬまでどう生きるか。それだけなんだよな」

こう思い至った境地を記し、「バンドを止めずに、音楽を続ける決断をして良かった!不安や恐怖もたくさん味わったけど、それ以上に幸せを感じた大切な1年半でした」と振り返った。

森は昨年4月、ステージ2の乳がんと診断されたことを公表。同11月に右胸全摘および右腋のリンパ節の切除(腋窩リンパ節郭清)手術を受けていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 乳がん治療終了の女性ボーカル、しびれなど残る現状も前向き「死ぬまでどう生きるか。それだけ」