福島・いわき市で行われた美空ひばりさん像の除幕式に参加した、左から徳光和夫、近藤真彦、石井ふく子さん、加藤和也さん

1989年(平元)に52歳の若さで死去した国民的歌手・美空ひばりさんの等身大ブロンズ像が17日、京都から福島・いわき市塩屋埼の灯台下に移転され、除幕式が行われた。

歌手近藤真彦(60)は生前のひばりさんのことを「おばさん、歌うまいね」と言い放ったエピソードで知られるが「ご本人と分からなくて言ってしまったけど、それからすごく親しくさせてもらいました」。ひばりさんが亡くなった際には、自宅に駆けつけてやせ細った足をさすって温めたほどの仲。「今日はおふくろやおばあちゃんも大好きだったひばりさん像の除幕式に参加できて、ご先祖孝行ができました」。

テレビプロデューサー石井ふく子さん(98)は「あんまり偉大に見えないところがいいんです」。好きな曲を聞かれると「全部」と即答した。式を主催した長男のひばりプロダクション加藤和也社長(53)は「東日本大震災で大きな被害を受けた塩屋埼を母が見守ります。その母を地元の皆さんにも見守ってほしい」と集まった約600人のファンに呼びかけた。司会は徳光和夫(83)が務めた。

塩屋埼は87年に発表したヒット曲「みだれ髪」の舞台。88年に同曲の歌碑が建立され、遺影碑や「永遠のひばり像」も作られ、ファンから“ひばりの聖地”と呼ばれている。【松本久】

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 美空ひばりさん像移転され除幕式「あんまり偉大に見えないところがいいんです」石井ふく子さん