福島・いわき市で行われた美空ひばりさん像の除幕式に参加した、左から徳光和夫、近藤真彦、石井ふく子さん、加藤和也さん

1989年(平元)に52歳の若さで死去した国民的歌手・美空ひばりさんの等身大ブロンズ像が17日、京都から福島県いわき市塩屋埼の灯台下に移転されて除幕式が行われた。

式典を主催したのは、ひばりさんの長男でひばりプロダクション加藤和也社長(53)。

あいさつの中で、2011年(平23)の東日本大震災の時を振り返って「こちらが大変なことになった。私は何とか地元の人にお返しをしたいと思ったが、地元の苦しんだ人たちは『歌碑が残って良かった』と言ってくれて、逆に力を与えていただいた。自分は普段、東京に住んでいるので、何とか地元の人の気持ちに寄り添いたい。『ひばりちゃんがここにいるから元気でいられる』という言葉が励みです。感謝申し上げます。塩屋埼を母が見守っている。その母をみなさんにも見守ってほしい」。

この日に移転した「ひばり像」は、死去から5年後の94年に京都・嵐山の「美空ひばり記念館」に設置され、13年に同じ京都の太秦映画村内に移った。約30年、京都を訪れるファンに親しまれてきたが、記念館が今春に閉館したことから、ひばりさんと縁の深い塩屋埼に移設された。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 美空ひばりさん像がいわき市に移転 長男の加藤和也さん「母親は塩屋埼を見守っている」