「室井慎次」柳葉敏郎＆「新城」筧利夫は12年ぶり再会「出るからには室井さんに恥をかかせない」

映画「室井慎次　敗れざる者」初日舞台あいさつを行った、後列左から本広克行監督、小沢仁志、飯島直子、齋藤潤、柳葉敏郎、福本莉子、筧利夫、矢本悠馬、前列左から前山くうが、前山こうが（撮影・中島郁夫）

俳優の柳葉敏郎（63）筧利夫（62）らが11日、都内で映画「室井慎次　敗れざる者」（本広克行監督）初日舞台あいさつに登壇した。会場から「ぎばちゃーん！」の声が飛ぶ中、柳葉は「室井慎次…です」とあいさつした。

室井慎次の盟友・新城賢太郎役を演じた筧は「だいたいのプロットとともにオファーを頂いたんだですけど、まさか12年ぶりにやるとは。同じ役で出られるとは思っていなくて大変光栄だなと」と感慨。「出るからには絶対に室井さんに恥をかかせないようにと思っていました。台本を頂いたその日から、せりふを毎日かかさず練習しておりました！」と叫んだ。柳葉は「うそっぽいぞ！」と突っ込み「新城とのシーンは、全シーン感動しっぱなしで今日を迎えたのに！　本当か？」とイジり、深い関係性を伺わせた。

柳葉と筧は、撮影で12年ぶりの再会だったという。2人の撮影は3月上旬の寒い中、秋田の海辺でスタート。「室井さんは僕といるときは作業着。最初は久しぶりって感じだったのに、テイクをかけていくうちにどんどん室井慎次になっていく。口には出さなかったけど心の中で『やった！これだよ』って思ってました」と感動の面持ち。「ウソじゃないです」と念を押すと、柳葉も「（新城が）走馬灯のように出てきて、そこにも感謝の気持ちでした。新城に対しても、それをパフォーマンスする筧君に対しても」と感謝。筧が「本当か？」とイジり返すと、柳葉は「本当だよ。（観客に）それが伝わっていれば幸いです」と願った。