映画「室井慎次 敗れざる者」初日舞台あいさつを行う柳葉敏郎(撮影・中島郁夫)

俳優の柳葉敏郎(63)が11日、都内で映画「室井慎次 破れざる者」(本広克行監督)初日舞台あいさつに登壇した。

97年に放送が開始され映画版も大ヒットを記録したフジテレビ系連続ドラマ「踊る大捜査線」シリーズで柳葉が演じる人気キャラクター、室井慎次を主人公に描く映画2部作の前編となる。

会場から「ぎばちゃーん!」の声が飛ぶ中、柳葉は「室井慎次…です。少しの時間ですが皆さんと朗らかな時間を過ごしたいです」とあいさつした。

12年ぶりのシリーズ再始動。映画のオファーを聞いた際は「断ろうと思ってました」と吐露。「もう室井が嫌だったからです」と本心を明かして苦笑した。監督や亀山千広プロデューサーらが持つ「室井慎次」への熱い思いに心が動いて出演を決めたといい、「今は感謝という気持ちでいっぱいです。オッス」とかみしめた。

柳葉の家族役で双子・前山くうが(9)前山こうが(9)や、齋藤潤(17)も出演。くうがは撮影について「いつも盛り上がっていてすごくにぎやか。めっちゃ楽しかった」と回想。こうがは、柳葉について「差し入れがすごかった。バーベキューや屋台がありました」と明かした。柳葉は“息子”たちに温かいまなざしを向け「本当の親子を作りたかった。潤くんに関しては、自分の息子と何かを作ろうとするおやじの気持ちになって接しました。楽しかったな?」とほほ笑んだ。

また、柳葉は、とあるシーンの撮影で本広監督から「あの時泣いてましたよね?」と暴露されると、その場を離れて監督をグーパン。柳葉から齋藤への「役者魂の継承」のようなシーンだったと明かされると、柳葉は「あなたも泣いたでしょう?!」と応酬。「普通の親が子どもたちと一緒に何かするときはどうするんだろうって思いでやっていたので。役者としてはいけないのかも知れないけど、そこにちょっと柳葉敏郎の父親の気持ちがちょっと出ちゃった時間だったかなと思います」と“反省”した。最後に観客へ「また『生き続ける者』でお会いしましょう。本当にありがとうございました」と、ぎっしりと埋まった観客席を見つめ、深々と頭を下げた。

福本莉子(23)筧利夫(62)矢本悠馬(34)小沢仁志(62)飯島直子(56)も登壇。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 柳葉敏郎、涙の撮影明かされ本広監督をグーパン 会場から「ぎばちゃん!」コール 初日舞台あいさつ