ジャネット・ジャクソンの米大統領選巡る発言が物議 民主党候補ハリス氏に「彼女はインド人」
米歌手ジャネット・ジャクソン(58)が、11月に行われる米大統領選の民主党候補カマラ・ハリス米副大統領について「黒人ではない」と陰謀論を口にして物議を醸している。
ジャクソンは21日に英ガーディアン紙のインタビューで、「黒人ではない。そう聞いた。彼女はインド人」と主張し、ハリス氏の人種的アイデンティティーについて誤った発言を行った。
その後、ジャクソンのマネジャーを名乗る人物がインタビューでハリス氏が黒人であるということに疑問を呈した発言について、「誤った情報に基づいていた」として謝罪する声明を発表。しかし、米ピープル誌によると、この謝罪コメントは本人に無許可で発表されたものであることが判明し、謝罪が撤回される騒動となっている。
ピープル誌は、謝罪を発表したモー・エルマリス氏という人物はジャクソンのマネジャーでも代理人でもないと、別の代理人からのコメントを伝えている。この謝罪は偽物で、本人が発したものではないと否定しており、陰謀論を巡って混乱が生じている。この件で、ジャクソン自身のコメントは発表されていない。
ハリス氏の人種的アイデンティティーを巡っては、共和党候補のトランプ前大統領も7月下旬に「インド人だったのに、突然黒人になった」と疑問を呈する発言をして物議を醸していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)