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宿儺とタイマン勝負になった日下部篤也は、自身オリジナルの全自動反射のシン・陰流簡易領域で対抗しましたが、最後に弱っている宿儺の心臓部を狙ったことにより敗れてしまいます。
やられた日下部を連れて行こうと現れた憂憂に、宿儺は「鬱陶しい」と手に掛けようとしたところで、最後に現れた人物に邪魔されてしまいました。
▼第254話の感想・考察はこちら
乙骨憂太はミゲルとラルゥに、宿儺との戦いに参加してほしいことを前もって頼んでいました。
ラルゥの言葉でミゲルは条件付きで参加することを決め、この戦いに参加します。
弱っている宿儺に勝算があると思われましたが、「黒閃」を決めた宿儺に状況はわからなくなりました。
宿儺にやられた日下部とやられそうになった憂憂を助けたのは、ミゲルとラルゥででした。
場面は宿儺と戦う前に遡り、南国をイメージさせる部屋にミゲル・ラルゥ・乙骨の姿が。
そこでは、五条悟が負けるかもしれない相手(宿儺)を一緒に倒してほしいという話をしています。
「五条と戦ってヘトヘトになっている」とラルゥは簡単に話しますが、ミゲルは「ヘトヘトっテ、そんなポップな状態異常で済むかヨ」と乗り気ではありません。
乙骨はミゲルの母国まで被害が及ぶかもしれないと説得しても、宿儺よりゴジラのような呪霊の方がマシと返されてしまいます。
「黒人が死なないとでも思っているのか? 兄弟たちのために依頼は断る」と怒るミゲルは、さらに「五条本人が頭を下げて頼むべきだ」と続け、乙骨は「土下座でもしましょうか?」と迷いなく言いました。
「逆ギレ!?」と怯える素振りを見せたミゲルに、いよいよ乙骨は困り果ててしまいます。
そこにラルゥはミゲルと2人で話したいと申し出て、真剣な表情で話し合いが始まりました。
2人きりになり、先ほどのふざけた雰囲気はなく落ち着いているミゲル。
「どうするんだ?」とミゲルがラルゥに問いかけると、「あなたと同じ、夏油傑を王にしたかっただけ」と話します。
ミゲルも夏油だからついて行った、新宿で見逃してもらった義理は乙骨の面倒で果たしたと、これ以上は関わる理由がないと言い切りました。
ラルゥは「美々子、菜々子、真奈美、利久。みんなただ傑ちゃんが好きだった」と呟き、それを聞いたミゲルは「渋谷で戦うことはみんなの仇を討て」ということなのか、それとも「羂索から夏油の体を取り戻せ」ということかと問います。
ラルゥはその問いに「お墓参りに行ってご飯を食べて、じゃあまたねって手を触れるように、一生懸命戦って天国に向かって、元気でやれよって伝えましょう」と静かに言いました。
それを聞いたミゲルは、宿儺が領域を使えなくなっているときのみラルゥを含めて参戦すると、条件付きで宿儺との戦いに参加することを決めます。
自分が含まれていることに驚くラルゥに、ミゲルは「友人は多い方がいイ」と、これ以上仲間を失いたくない思いを漏らしました。
場面は宿儺との戦いに戻り、領域が使用不可、控え目な反転術式、腕2本が使えない状態、治りきっていない心臓の状態の宿儺に、ミゲルは「美味しいとこ取りダ」と笑います。
それを合図に戦闘が始まり、ラルゥの術式「心身掌握(ハートキャッチ)」で宿儺の体を掴もうとしますが、失敗してしまいました。
仮想の手を出現させる術式「心身掌握」は、破壊されても何度でも復元可能で、ダメージは10分の1で本体のラルゥに還元されます。
ラルゥの術式を面白みのない術式と宿儺が笑いますが、ミゲルの術式「祈祷の歌(ハクナ・ラーナ)」は見どころがあると感じました。
術式「祈祷の歌」は肉体で刻むビートで呪いを退けて、自身の身体能力を強化向上させます。
過去に五条から「日本にはない骨格や筋肉を持つミゲルが呪力強化を備えているのは脅威」と言われ、線の動きではなく点の動きなら五条でも負けると話していました。
話しの通りミゲルは宿儺に一発食らわせ、その隙に背後から脹相が狙い打ちます。
脹相の攻撃はかわされ、間を開けずに虎杖悠仁が攻撃を仕掛けました。
「まだいたのか」とバカにするように宿儺は虎杖に言い、その一瞬で宿儺の残っている左腕を誰かが切り落とします。
世界を断絶する「解」を放つには掌印、詠唱、手掌をしなければならない縛りを科していた宿儺は、残った右腕2本では印ができません。
宿儺の左腕を切り落としたのは、「黒閃」を受けた禪院真希で、この状況に虎杖は全員でここまで繋ぎ、勝てると希望を持ちます。
しかし、宿儺はラルゥに「黒閃」を食らわせました。
「黒閃」は、五条が2回使ったことで失った反転術式の出力を取り戻すほど、「黒閃」を決めると呪力のパフォーマンスが上がります。
それを真希とラルゥに決めた宿儺は、五条と同じように回復するのでしょうか?
Xでは、「夏油傑推しの全て願いは本当にこれ」「オメーが呪術廻戦0でボコられても生きてるからだよ!」と、ラルゥがミゲルに言った言葉やミゲルの「黒人が死なないとでも思っているのか?」に対する突っ込みなどが寄せられましたよ。
また、「ラルゥの『私達は家族。いつかまたどこかで一緒にごはんを食べるのよ』が果たされることは2度とないけど、『天国に向かって元気にやれよって伝えましょうよ』はきっと傑が1番喜んでくれるってわかったからミゲルは了承したんだよね」と、ラルゥの言葉にミゲルが条件付きで了承した理由を考えた反応もありました。
夏油を心から慕っていた2人の言葉は、思わず泣きそうになってしまいます。
宿儺を倒すためではなく、夏油のために戦っていると感じさせるミゲルとラルゥでしたね。
2人の会話を聞くとどれだけ夏油を慕っていたかわかって、切ない気持ちになってしまいます。
そのまま2人で宿儺と戦うのかと思ったら、脹相、虎杖、真希も参加し、盛り上がる展開になりました。
かと思えばラルゥに黒閃を決める宿儺。
黒閃で反転術式が使えるまで回復してしまうのに、それを宿儺が数回決めてしまって、「ヤバいのでは?」と不安になる終わり方になってしまいました。
宿儺が反転術式が使えるほどまで一時的にでも回復してしまったら、今まで地道に減らしてきたことが水の泡に……
次回はその部分が、今後の戦いのカギになっていきそうです!