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免疫力を特に高めたい今の時期。「ヨーグルトは免疫力アップのために腸の調子を整えるからいいんだよね」とヨーグルトばかり食べて満足していませんか? 確かに良いとはいわれていますが、もう少し知識と選択肢の幅を広げてみましょう。
そこで今回は、ワクチン接種をするのにも欠かせないという免疫力アップのための食生活や生活習慣を医師が解説します。
現在、ワクチン接種が進んでいますが、済生会横浜市東部病院の医師で、患者支援センター長の谷口英喜先生によれば、ワクチンによって抗体を得るにも、日ごろの免疫力を高めておくことが重要だといいます。
「ワクチンは治療薬剤とは異なり、自分に備わった免疫能力を活用して抗体を作るものです。従って、効果を期待するには、もともとの免疫力が高いに越したことはありません。
特に、加齢に伴い、免疫の主役である、胸骨の裏にある免疫産生組織『胸腺』が退化していきます。そうするとワクチンを接種しても十分な抗体が産生できません。ワクチンの効果を十分に出すために、免疫力を強化しておきましょう」
では、免疫力を強化するにはどうすればいいのでしょうか?
谷口先生いわく、「規則正しい生活を送り、3度の食事をきちんと摂り、十分な睡眠を意識して体力を蓄えることも大切」「ストレスで交感神経ばかりが優位になっている状態も免疫力の低下を招くので、過度なストレスを避けるよう心掛けることも大切」とのこと。そして注意したいのが、「脱水」。
「水分や電解質不足による脱水も、体内の器官に必要な栄養を行きわたらせる血液の循環に影響したり、粘膜を乾かせてしまうことから、免疫に負担をかける結果を招きます」
谷口先生によれば、脱水を起こすリスクがあるときは、塩分、糖分、カリウムが吸収されやすい濃度で含まれた経口補水液、例えば「OS-1」などを飲んで脱水を回避するといいそうですよ。
では、日ごろの免疫力を高めておくために取り入れたい食品について、谷口先生のおすすめを見ていきましょう。
ヨーグルト、漬物、納豆などの発酵食品には乳酸菌や納豆菌が含まれており、それらは腸内環境を整えることが知られています。そして免疫細胞の70%は腸内にいるとされ、腸内環境が整うこと自体が免疫力の向上につながると言われています。乳酸菌の中には、それ自体が免疫細胞を活性化する種類があることも知られているので、積極的に取り入れたいですね。
マイタケをはじめとするきのこ類も、免疫力を向上させる効果が期待できるそうですよ。
藻の仲間であるユーグレナに含まれる不溶性の食物繊維「パラミロン」に、免疫力の向上や免疫バランスの調整に寄与することが分かっているとか。
もともと、ユーグレナは含まれる栄養素が豊富で、自律神経のバランスを整えてストレスによる諸症状を緩和させる働きもあります。自律神経のバランスの乱れは、免疫バランスの乱れにもつながるため、ユーグレナを習慣的に摂取することで、免疫力をサポートしてくれることが期待できるそうですよ。
谷口先生によれば、バランスの良い3度の食事を意識する中で、これらの食品を取り入れてみるのもおすすめだそうです。
最後に、谷口先生のお話で登場した「ヨーグルト・ユーグレナ・納豆」について、ライターが独自にリサーチした、ここ数ヶ月の間に新たに発売された商品を3つご紹介します。ぜひ店頭もしくは通販でGETしましょう。
ヨーグルトで日本初の免疫機能の機能性表示食品が誕生。それは、「小岩井 iMUSE生乳(なまにゅう)ヨーグルト」、「小岩井 iMUSEドリンクヨーグルト」の「小岩井 iMUSEヨーグルト」シリーズ。2021年1月から順次発売されています。
このシリーズの商品には健康な人の免疫機能の維持をサポートする乳酸菌「プラズマ乳酸菌」が含まれており、「免疫の司令塔」である「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」を活性化。そして活性化された司令塔の指示・命令により、免疫細胞全体が活性化され、外敵に対する防御システムが機能するといわれています。
ラインナップは、ヨーグルトと飲むヨーグルト。取り入れやすいものを取り入れてみましょう。
ユーグレナは、粉末状やタブレット状などのサプリメントとしても摂取できますが、美味しく摂取できるドリンクタイプもあります。2021年3月に発売されたこの商品は、人工甘味料を使わずにカロリーオフを実現したフルーツグリーンオレ。
もともと「からだにユーグレナ フルーツグリーンオレ」という商品は子どもにも美味しく飲めるテイストで人気でしたが、カロリーが気になるという声を受け、今回この商品が開発されました。ユーグレナに含まれる「パラミロン」という成分は食物繊維でもあるため、腸内環境を整えてくれることで“おなかぽっこり”対策にもなる上に、ダイエット中でも安心して免疫対策できます。
1本(125ml)で64kcal。すっきりとした自然な甘さで、石垣島ユーグレナ10億個(1,000mg)を配合した栄養たっぷりなドリンクになっています。
全国のスーパーやドラッグストア等のほか、ネット通販でも手軽に購入できるので、美味しく続けられそうな一品ですね。
話題の“においも糸引きもない納豆”が2021年5月から、東京・神奈川・千葉・埼玉のナチュラルローソン約140店舗限定で発売。
その「美納豆のデリ」は「納豆」「ソース」「トッピング」をカップで混ぜるだけでどこでも納豆を食べることができるという画期的なもの。ミツカンが新たに発見した納豆菌を使って独自の製法で発酵させているので、甘く香ばしい味わいと香りで、納豆特有のにおいや糸引きがなし!
ソースは、トマトとコーンの2種類で、トッピングには、キヌアパフ・オーツ麦・アーモンド・枝豆を使用し、ザクザク食感も楽しめます。オシャレかつトレンド感もある新しい納豆ですね。
気になる人は、なくなる前に近所のナチュラルローソンへ!
免疫力アップを目指すための食品を医師の見解の下、ご紹介してきました。免疫力はまだまだ油断大敵! バランスを意識した食生活の中で、今回ご紹介した食品も意識的に取り入れていきましょう。
【医師プロフィール】
谷口英喜先生
済生会横浜市東部病院患者支援センター長・栄養部長 医学博士
1991年福島県立医科大学医学部卒業。横浜市立大学医学部附属病院麻酔科に入局し、同大救命救急センター集中治療室助手、神奈川県立がんセンター麻酔科医長、神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科准教授、同大実践教育センター急性期重症支援過程教授などを経て現職。麻酔・集中治療、術後回復促進、栄養管理のほか、経口補水療法、熱中症対策、脱水症・かくれ脱水などを専門とする。主な著書に『イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本』(日本医療企画)ほか
【参考】
「【医師解説】ワクチン接種前に知っておきたい ワクチン接種に向けて、するといいこと・避けること」(https://kyodonewsprwire.jp/release/202105315579)
「小岩井 iMUSEヨーグルト」シリーズ(https://www.koiwaimilk.com/imuse/)
「からだにユーグレナ フルーツグリーンオレ カロリーオフ」(https://online.euglena.jp/shop/g/g100002-110032200/)
「美納豆のデリ」(http://www.mizkan.co.jp/binattodeli/)