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カッコイイ大人には覚悟がある。人生にはいくつかの岐路があり、そのたびに人は何かを得たり、何かを捨てたりする。そこには決断があり「覚悟」がある。
番組「覚悟の瞬間(とき)」では、様々な大人たちの生き様に焦点をあて、生きていく上でのヒントになるメッセージを届けています。今回、同番組に登場したのはエルボ・整骨院院長の肘井博行さんです。
今回は院長の肘井博行さんに仕事への想いや自身の覚悟のことについてなどを語っていただきました。
肘井博行さん(以下、肘井):「エルボ・整骨院では、皆が思っている以上に柔らかい刺激で、とにかく体の歪みをとってエネルギーの流れを良くし、体の自然治癒力を強めるというやり方をしています。関節、または筋肉の調整を触るか触らないかくらいの強さで行っています。」
肘井:「私は福岡県の飯塚市という所の出身なんですけど、上京したら何か武道をやりたいなと考えていて、少林寺拳法に興味があったので道場を探して入門しました。武道っていうのは関節技を極めたりするわけじゃないですか。その時にどうしても関節を痛めるので、治す方法として少林寺では整法、または古流の武術では活法というんですけど、それに興味がだんだん出てきたんです。それで資格があったほうが良いということで鍼灸学校に入学し、国家資格をとったという形になります。」
肘井:「人と人とのつながりを大事にしていきたいと常に思っています。ただ痛みだけが取れればいいというのは何かちょっと違うような気もするし、一番大事なのは体を整えることでその人の人生が良くなるということ。体のどこかが悪いと循環も悪くなってくる。例えば肝臓が悪くなったら背中の右のほうが痛くなってくる。そして今度は背中の右側が痛いせいで体が右に傾いてくる。傾いているということは右足の方に重心がかかりやすい。片方に重心がかかっているから膝が痛いとか足首が痛いという風になってくる。そういう関連性を見つけていくのが面白い。あとは心と体というのは表裏一体なので、その人の精神、ストレス、または生き方っていうのが体に出るというのが面白いんですよ。我々の所には窓口として痛いとか悪いから来るんだけど、その先のその人の人生が良くなるという所が目指すところなんですよ。」
肘井:「やり続けるというのは本当に難しいんですけど、やり続けるのが本当の覚悟かなと思います。ずっと25年間習っている先生がいまして、その先生といろんな行き違いがあって、その会をやめたんです。やめたら田舎に帰ってもいいかなとも思ったんですけども、いろんな所でたくさん考えながらやっぱりここに決めた、というときにもう覚悟がありました。やっぱり一番はずっと来てくれている患者さんもいましたし、その人たちがいたことも、そのまま同じ所でやっていこうと決めた要因でもありますね。そういう人との縁があって、お役に立てて、その人たちを見捨てる訳にもいかないというのもありました。」
肘井:「慌てない、動じないで自分の信念をもってやり続ける人はカッコイイなと思います。鍼灸学校に入った時に柴崎保三という先生がいまして、黄帝内経という中国最古
の医学書があるんですけど、その先生は漢文から習って文字も研究して、字の解読から始めて黄帝内経を一巻から最後まで訳した先生なんです。そこまで根気強くやれるのはすごいと思ったし、カッコイイなと思いました。そういう人に会ったことが無かったのでやっぱりすごいなと。だから学生の時はその先生の会に入って毎月勉強会に参加していました。」
肘井:「やっぱりセミナーを17年くらいやっていて、後進の指導というか、自分が持っていることをその人たちに伝えたいというのがあるので、治療と経営の方とセミナーはそのままずっとやっていきたいなという感じはあります。治療は大きく分けると1つは整体というのと、あとはエネルギー療法、催眠療法ですね。主にその3つの柱でやっています。マッサージとか、ただ痛い所を揉むとかそういうのって素人と同じじゃないですか。
その中でこういう面白い世界があるんだよっていうことを少しでも知ってもらいたいなと思って始めました。」
日本のアカルイ未来のために
肘井:「とにかく希望をもって明るく楽しく生きていってもらいたいと思います。毎朝起きたら鏡に向かって笑ってください。そうすると1日が違います。生きていて良かったという気持ちでやっていけたらと思います。」