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「おやすみ、ミユキ」(作:ロクサンヌ=マリ・ガリエズ 絵:セング・ソウン・ラタナヴァン 訳:桜庭一樹 出版社:岩崎書店)
この絵本のキャッチコピーは、「フランスからやってきた美しいベッドタイム・ストーリー」。そう、寝る前に読んで頂きたい癒し系絵本でございます。仕事で嫌なことがあった日、人間関係で落ち込んで帰ってきた日、読んで寝て頂きたい絵本でございます。
ページをめくるたびに目に入ってくる色鮮やかな和テイストの絵。和風でいて洋風というか、不思議な世界観でございます。ストーリーもまた不思議な感じで、そのリズムが心地よく、ページをめくっていくと嫌なことをつい忘れてしまう、そんな絵本でございます。
そして、気付かれましたでしょうか。翻訳者がなんと桜庭一樹さまでございます。
直木賞作家の桜庭さまでございます。現在、朝日新聞で『小説・火の鳥 大地編』を連載中の一樹さまでございます。ちなみに桜庭さまは、海外に行くと必ず現地の書店で絵本を物色するほどの絵本好きだとか。
アートな絵と桜庭さまの日本語がゴイスーに素敵な大人絵本でございます。
「ママ」(作:カン・ギョンス 出版社:永岡書店)
こちらは、子育てを頑張っているママ、これからママになる方に読んで頂きたい絵本でございます。自分の子供への想い、自分の母親への想い、さらに、自分の人生について考えさせられる、読むともれなく気持ち暖かくなる絵本でございます。癒されること間違いナッシングでございます。
こちらの絵本、韓国の絵本なのですが翻訳者が不在でございます。
なぜなら、この本に出てくる言葉は「ママ」だけなのでございます。
人生の様々なタイミング、シチュエーションで発せられる「ママ」という言葉。ママという言葉だけで、ある女性の一生が描かれております。これだけでも興味津々でございますが、ページをめくればめくるほど悲しみや喜び、様々な感情を体感できるのでございます。心が暖かくなるのでございます。
育児に頑張っているお友達がいらっしゃいましたら、是非是非プレゼントして頂きたい絵本でございます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)