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「ドン・ウッサ そらをとぶ」(著:キューライス 出版社:白泉社)
主人公は、うさぎの大親分ドン・ウッサ。ある日、散歩中に空飛ぶカモメを見て、こう呟くのでございます。「わしもカモメさんのように自由に大空を飛んでみたい」。それを聞いた子分たちは、迷うことなく忖度!ウッサ親分の夢をかなえるため、あれこれ親分を空に飛ばす方法を考えては試してまいります。ところが、その方法が現実的ではないのでございます。そこがシュールで面白いのですが…。いろいろ試しては失敗。はたして親分は、飛ぶことはできるのか?
ストレス解消にはオススメ!癒されること間違いナッシングな大人絵本でございます。
そして、もう一冊。知る人ぞ知る、というか、ナンセンス絵本ファン、大人絵本ファンなら絶対に知っている、これと全く同じコンセプトの絵本がございます。
ドイツの絵本でございます。かなりシュールな作品でございます。圧倒的に大人のファンが多い作家の絵本でございます。
「空の飛びかた」(作・絵:ゼバスティアン・メッシェンモーザー 訳:関口裕 昭 出版社:光村教育図書)
表紙を見ると、レロトな正統派絵本のイメージがございますが、内容は、かなりシュールな絵本でございます。エッジの効いた大人のユーモアでございます。少々古いですが「モンティ・パイソン」的な笑いでございます。笑いにうるさい大人の方に是非、読んで頂きたい絵本でございます。
内容は、空を飛びたいペンギンとそれを手助けするおじさんのお話。こちらは、おじさんが、ペンギンの夢をかなえる形になっております。
そのくだらない行動と本格的なスケッチの画風のギャップがたまりまセブンなのでございます。シュールに磨きをかけております。
ちなみに、この絵本の作者のゼバスティアン・メッシェンモーザーはドイツの人気若手絵本作家でございます。デビュー作のこの作品で、いきなり世界中から注目を集めたのでございます。
是非、この機会に日本とドイツの人気ナンセンス絵本を読み比べて頂きたいのでございます。どちらも大人に刺さること間違いナッシングでございます。
大人にプレゼントするにもオススメな絵本でございます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)