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2019年4月20日(土)21日(日)、ももいろクローバーZ『ももクロ春の一大事 ~笑顔のチカラつなげるオモイ~in黒部市』が富山県黒部市宮野運動公園で開催され、二日間で3万982人を動員した。
ももクロが大型ライブの開催を地方・地域から誘致を募って行ったのは二度目。開催地の活性化も狙った企画で、去年は滋賀県東近江市で行われ、ももクロ関連の収入は当初3億円を見込んでいたが、足掛け2年で5億円に膨れ上がっているとか。
今年の黒部市でも約3億円の収入を見込んでいるが、東近江市同様、今後はメンバーが訪れた場所が聖地化されるためファンの脚が耐えないので観光収入は更に伸びるのは間違いない。
聞けば、黒部市に市外から訪れる人は通常一ヶ月で1万人そこそこという。それが2日間で大きく上回ったのだから、黒部市もその周囲の町も、ももクロ景気に湧いたはずである。
町のフィーバーぶりを見た地元のおばあちゃんは「黒部がこんなカラフルになるって初めて見たわ、ほんとに一大事やな(笑)」と嬉しそうに顔をほころばせていた。
— ちぃ@ありがとうJAPANJAM (@kanakoooooo712) 2019年4月20日
そして来年「ももクロ春の一大事2020」の開催日程はすでに発表され、一緒に盛り上げてくれる地域の募集はすでに行われている。
開催日:2020年4月18日(土)19日(日)の二日間
受付期間:2019年5月31日(当日消印有効の郵送まで)
ざっくりいうとライブ会場の場所を無料で貸してくれれば設営などは全てこっちが行うので、そのかわりももクロをいろんな宣伝にタダで使ってかまいません。という感じ。
(募集要項をHPより一部転写)
【ご協力において下記のご確認をお願い致します】
※無償使用できる会場候補のご用意があること
※ご提供いただける会場・土地が自治体所有・もしくは自治体様の直接の管理下にあること
※地元の住民の皆様、現地警察などのご理解・ご協力を得られること
※全国のももクロのファンの皆様が行きやすい、安全にアクセスできる場所であること
※警備・案内のボランティアスタッフがいること
※また、会場に付随する来場者のライフラインのインフラをご用意いただけること
(会場施設の電気・水道・トイレ等。ステージに使用する電源は除く)
※会場、周辺地域の公演後の清掃・原状復帰にご協力いただけること
<ももクロ運営で行うこと>
・ももいろクローバーZの出演 (出演料はいただきません)
・ライブ(および外周パーク)の制作・運営
・ステージの制作および運営にかかる経費
詳しくは、ももクロファンクラブHP https://fc.momoclo.net/pc/information/?id=4933
黒部市さんが更新してくれました!https://t.co/wctEraeesG
— 【公式】ももクロLIVEインフォ (@information_mcz) 2019年4月24日
たくさんの方にご協力いただき、本当にありがとうございました!
なによりも黒部市民のみなさま、近隣住民の方には特に温かいご理解・ご協力をいただきました。
必ずこの"笑顔のチカラ"をつなげていきますね!#momoclo#ももクロ春2019pic.twitter.com/OFP9lQX9Ct
“ももクロちゃんうちの田舎に来て!”そんな夢を見て自分が住む自治体に嘆願書を提出しているモノノフも多いという。しかし、シビアに勝算がなければ動かないのがお役所。
去年、誘致に手を上げた地域は約40あったという。
黒部市の大野久芳市長は「春の一大事」のことを知らなかったが、女性職員から提案されて「それは面白いからやろう!」と一気に話しが進んだという。市長は2018年に新しく当選したばかりで、年齢は現在70歳だが若い頃はバンドのギターリストだったこともあってかエンタテインメントに理解があり、感覚が若くフットワークも軽かった。
今年の黒部市がライブ開催地に選ばれたポイントは、観光課の分析によると・・・
◯新幹線の駅があり全国からアクセスしやすい
◯駅からライブ会場まで徒歩で行ける距離だった
という点が大きかったのではないか、とのこと。もちろん黒部市のプレゼンテーションや観光地としての魅力が高かったのも強いファクターだったと思う。
ももクロHPの【お知らせいただきたい記入項目】を見るとこんなポイントが書かれてある。
(5)開催地域の魅力、アピールポイント
(6)会場の詳細(会場名・キャパシティ・最寄り駅・交通アクセス環境など)
黒部は会場最寄の黒部宇奈月駅が北陸新幹線の停車駅で、また単線の富山地方鉄道も通っていたためお客の輸送がスムーズだった。更に、駅から会場まで徒歩30分内でのアクセスが申し分なかった。
また、近くに宇奈月温泉、黒部ダムなど観光地としても魅力的だったこと。宿泊施設は少し足りなかったそうだが、近場の魚津市や高岡市などでまかなえたらしい。金沢で宿泊してレンタカーで黒部へ来るという人もいた。
また明日ねBU #玉さんはあげそうにないので玉さんのみです#momoclo#黒部市#おやすみpic.twitter.com/N8hUx7Yvd9
— ももりこぶたZ (@momorikobuta517) 2019年4月20日
では、黒部市の例を元に来年2020年春の一大事“誘致ポイント”を探る。
“交通アクセスが良い”は当然として、大事なのは訪れたモノノフがライブ以外でも楽しめる観光場所があること。交通アクセスが良くて素晴らしいライブ会場があっても誘致した自治体管轄で観光が楽しめる場所じゃなければ活性化につながらないのでコンセプトと異なってしまう。
駐車場は運営側が確保した場所以外にも沢山あるとありがたく、沿線の駅近くにコインパーキングが多いと好都合。黒部市は軒先パーキングを結構用意していたので多くのお客が助かったとか。
更にもう一点ポイントが高い要素が雨対策。
黒部市宮野運動公園は屋根のある場所は少なかったが、物販・飲食の待機スペースがアスファルトと芝生の広場だった。幸いひどい雨は降らずに済んだが、つまり、地面が泥んこになる場所が極力少ない会場、屋根がある待機場所が多いと好材料。また開催日は“晴れの特異日”なんていうデータが有るとポイントが高そうだ。
誘致ポイント① 自治体管轄の観光地がある
誘致ポイント② 駐車場が多い、宿泊施設が多い
誘致ポイント③ 会場が雨に強い
この3つは基本的なポイントだと思う。全てをクリアするのはなかなか難しいかもしれないが、どれか一つでも秀でてればそこを強みにプッシュする戦略も有りではないか。
「AYAKA NATION 2019 in Yokohama Arena」今日までーりん https://t.co/yDItOo2v9b#リクエストBOXに書いてね#momoclo#あーりん#TDFpic.twitter.com/8LyFtIzEvN
— ももりこぶたZ (@momorikobuta517) 2019年4月21日
最後にエリアである。
春の一大事ライブは、埼玉県富士見市~滋賀県東近江市~富山県黒部市へとバトンが渡された。黒部決定は、過去に北陸で大型ライブ開催が一度もなかったことから納得感があったはずだ。(※「ももクノ60分」という時間限定企画ライブは金沢・福井で開催された事有り)
では、来年はどこで?と考えた時、北陸・近畿・関東は確率が低そう。開催地もバランスを取ってくるだろうと思われる。そこで2020年開催地エリアを個人的に予想してみた。
誘致ポイント④
本命:四国地方
四国で大きなライブの開催は一度もない。大阪か福岡へ行くのもちょっと遠い。四国ノフの悲願かも。
対抗:東北地方の青森・秋田・岩手あたり
札幌ドームでライブ開催はあり、福島県女川町と交流が深く度々訪れるので、その中間あたりで開催されると多くの東北ノフさんが喜びそう。東北って広いもん。
穴:中国地方の島根・鳥取・岡山あたり
大阪と福岡の中間付近で日本海側はなかなか盲点な気がする。
以上、主要都市から少し離れたエリアで絞ってみた。まあ、モノノフなら誰でも予想できそうだが、この記事を見たお役所の方に可能性を感じてもらい誘致に動いてくれれば嬉しい。
「まさか誘致に成功して、もし失敗したら怖い…」なんていうお役人さんがいたらあえて言おう、ももクロもモノノフも期待は絶対に裏切らない。大変な思いをするかもしれないがメリットのほうが大きいと断言する。想像してほしい、春にはあなたの町に赤・黄・ピンク・紫・黒の衣装を纏った大群が一気に押し寄せ賑やかになる。商売が活気溢れ、市民に笑顔の花が咲く・・・“令和ももクロ景気”がやってくるんだよ。
観光できなかったので、もう一度黒部へ行くよ!(笑)