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「にじいろのしあわせ」(作:マーロン・ブンド ジル・トゥイス 出版社:岩崎書店)
去年3月、アメリカで発売になると、わずか8カ月で80万部超えでございます。絵本としては異例の大ヒットでございます。ニューヨーク・タイムスの児童書ベスト・ランキングでも5カ月間1位を獲得しております。
なんだLGBTの絵本の紹介か…と思われている方、とんでも8分歩いて10分でございます。なぜ、大ヒットしたのか、その理由がゴイスーなのでございます。
そこに、ウーマン村本さまに読んで頂きたい理由もあるのでございます。
まず、主人公のうさぎマーロン・ブンドは、ペンス米副大統領の飼っている実在のウサギでございます。ワシントンの公邸に住んでおられます。ほんどの方はご存知ないかと存じますが、このマーロン、アメリカではかなりの有名兎でございます。インスタグラムのフォロワーは3万人だとか。
なぜ、そんなに有名なのか…。
ペンスさまが副大統領に就任した際、副大統領機「エアーフォース・ツー」でワシントンにお引越しをされたのですが、その際に同乗、エアーフォースに初めて乗船したウサギとして注目を集めたそうでございます。その後、公邸で暮らすマーロンの様子を娘さまがインスタにアップし、たちまち人気者になったとか…。
話はそこで終わらないのです。味を占めたペンスファミリーは、さらにマーロンを主人公にした絵本を出すことに。文章は娘さま、絵は奥さまがご担当。ちなみに絵本の内容は、マーロン視点で描いた副大統領の日常でございます。
ところが!でございます。
この絵本計画を知った人気コメディアンのジョン・オリバーさまが、この絵本のパロディ版絵本を作ろうと画策、レギュラー出演している番組のスタッフと一緒に、今回の絵本「にじいろのしあわせ」を制作したのでございます。
オリバーさまは、政治風刺で有名なコメディアン。「THE MANZIA 2017」で、政治風刺漫才を披露、スタンダップコメディアンを目指す、ウーマンラッシュの村本さまとキャラがかぶっているのでございます。
遅ればせながら、「にじいろのしあわせ」」の内容ですが…
ひとりぼっちで退屈な毎日を過ごウサギのマーロンが、ウサギのウェスリーに出会い、結婚を決意。しかし、偉そうな白髪頭のカメムシに反対されます。
「オスのウサギは、メスのウサギと結婚するものだ」と。たぶん、カメムシがペンス副大統領役かと…。この後の展開は絵本を手に取ってご確認くださいませ。
杉田水脈議員騒動の際、ご自身の同性婚を公表されたロバート・キャンベルさまも、「草のいい匂いがして、心もピョンピョン飛び跳ねる“フツウ”の恋の物語。読み終わった瞬間に誰かに贈り物をしたくなったな。やったね、マーロン君!」と絶賛されております。
日本を代表する政治風刺コメディアン、村本さんにも、この絵本を読んで頂き、政治風刺絵本を是非出版して頂きたく存じます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)