今の季節、本屋さんに行くと、サンタ絵本、クリスマス絵本、たくさん並んでおりますが今回ご紹介する絵本は、かなりピンポイントな大人向けクリスマス絵本でございます。サンタさんを信じているお子様には絶対に読ませてはいけない絵本でございます。

みなさんは、サンタの正体に気づき始める年ごろの子どもに「サンタさんって本当にいるの?」と聞かれたらどう答えますでしょうか?

その模範解答となるべき絵本があるのございます。というか、2014年ついに解答が発見されたと言っても過言ではございません。それほど素敵な解答なのでございます。世界中で、これまでの何億人もの親たちがしてきた解答も含め、クリスマス史上最強ではないかと…。

ちなみに、こちらの絵本、「ムーミン」シリーズの版元であるフィンランドのシュルツ社から出版されております。そう、サンタクロースの地元、ファンタジーの聖地でもあるフィンランド産の絵本でございます。

それだけではございません。なんと著者は、日本人!じゃぽねーぜでございます。

著者のもたい様は、20年前からあたためていた作品をシュルツ社に送り、絵本化が決定したという絵本なのでございます。それがこちら。

「ひゃくおくまんのサンタクロース」(作:もたい ひろこ 絵:マリカ・マイヤラ 出版社:アノニマ・スタジオ)

こちらの絵本、人気絵本サイト“絵本ナビ”での読者層を見てみると、圧倒的に“大人”でございます。大人が、「やられた!」「子どもに話したい、友達、同僚に話したい!」と思うこと間違いナッシングな絵本でございます。

絵もとても素敵でございます。北欧ぽくて大人女子がハマること間違いナッシングでございます。絵を担当されているは、ヘルシンキ在住の人気イラストレーターのマリカ・マイヤラ様でございます。

内容をネタばれしない程度にご紹介すると…

子供が増えて、1人ではプレゼントを配りきれなくなったサンタが神さまにお願いをして2人になり、それからさらに子供が増えて、サンタもどんどん増えていき、…という物語でございます。この物語の結末に、模範解答が用意されているのでございます。

是非、本場フィンランドで出版された日本人作家の模範解答を北欧の素敵な絵でお楽しみくださいませ。

注意事項がございます。

サンタを信じているお子様には絶対に手の届かない場所に保管くださいませ。

サンタさんの正体がバレちゃいますので…。

子供の頃の純粋な気持ちを蘇らせてくれる珠玉のクリスマス絵本でございます。

(文:絵本トレンドライター N田N昌)

月刊 MOE(モエ) 2019年1月号 (2018年12月03日発売)
Fujisan.co.jpより
情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 子供厳禁!サンタの正体に気づかれた親が絶対読むべきサンタ絵本とは…