- 週間ランキング
「ひょっこりはんをさがせ!」(出版社:宝島社)
一体どんな内容なのかと申しますと、各ページのイラストの中に隠れたひょっこりはん様を探して遊ぶ絵本でございます。そう、世界的な名作「ウォーリーをさがせ!」とまったく同じシステム。絵の中に隠れている主人公を探し出す絵本でございます。
パクリ、いや、著作権侵害で訴えられるのでは…
記者会見の際に、「権利関係は大丈夫?」との質問に対し、「ばっちりです。何重にも確認したので、安心して買ってください」と即答されておりました。
ただ、ひょっこりはん様が2冊目、もしくは続編をお考えならば、是非、読んで頂きたい絵本がございます。
その絵本というのは、「ひょっこりはんをさがせ!」や「ウォーリーをさがせ!」と同様、「探す」をテーマにした日本を代表する絵本作家様の絵本でございます。それが、こちら。
「とこちゃんはどこ」(作:松岡 享子 絵:加古 里子 出版社:福音館書店)
こちらは、「だるまちゃん」シリーズや科学絵本などで知られ、今年5月に92歳で亡くなられた絵本作家、加古里子(かこさとし)様の絵本でございます。
絵本界のレジェンドでございます。今年は各メディアで特集され、大きなイベントも行われたので、ご存知の方も多いかと存じます。そんなかこ様が、「ウォーリーをさがせ!」よりも前に、同じシステムの絵本を出版されていたのでございます。それも約20年も前に…。おそるべし!かこさとしでございます。
改めて、内容をご紹介すると、主人公は元気いっぱいの男の子、とこちゃん。赤い帽子がお気に入りで、ちょっと目を離すとすぐ、とことことことこ駆け出してどこかへ行ってしまうのでございます。そのとこちゃんを探そうという絵本でございます。まさに、「ウォーリーをさがせ!」でございます。
ちなみに、「ウォーリーをさがせ!」は今年、誕生30周年記念のイベントが各地で開催されておりましたが、1987年にイギリス人イラストレーターのマーティン・ハンドフォード様によってイギリスで出版されております。
一方、かこ様の「とこちゃんはどこ」は、1970年出版でございます。18年もかこ様の方が早いのでございます。きっと、「ウォーリーを探せ!」ブームの時に、かこ様ファンの方々は「過去(かこ)に、かこさんも出してるけど…」と、つぶやかれていたに間違いナッシングでございます。
おあとがよろしいようで…。
ひょっこりはん様、次の絵本を執筆される際には是非、かこ様の「とこちゃんはどこ」をご参照頂ければと存じます。ひょっこりはん絵本ファンの方も是非、「とこちゃんはどこ」、ご一読頂ければと…。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)