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ボンクラ高校生の主人公を演じるのは、イケメンなのにモテないのが納得できるリアルなオドオド芝居を披露する高杉真宙。そんなボンクラ高校生が、武田梨奈の演じるサバサバ系とし上のお姉さんポジションの従姉の働く古道具屋で古めかしいカメラを発見。
調べてみると、改造パノラマ写真機と解るんです。そこで、色々と撮ってみたり、研究したりしている内にハマっていくんです。それが周りの同級生たちの知る所となり、話がどんどん膨らんで、「学園祭の全校生徒の集合写真を、このパノラマ写真機で撮ろう」となっちゃう。
これは、主人公にとっては一大事なんですよ。なぜなら、主人公は消極的を通り越してコミュ障レベル。なのに、リーダーに祭り上げられるという。
そんな中で、今まで関わる事のなかったキャラの濃い同級生たちと実行委員をやって、甘くて苦い青春を経験していくんですね。
1つ言っておくと、実行委員の中に科学部の男の子が出てくるんですけど、爆笑です。「こーゆー変なしゃべり方する奴、いたよね!」っていう抜群に愛嬌のある童貞キャラなんですよ! 無表情で、ちょっと強がってる風に話す感じがツボです。というか、ドキュメンタリーかなって思っちゃうくらい、出演者の皆さん、みんな芝居が上手いんですよ。すごい自然で。それに合わせて、前半は手持ちカメラを多様してて、やり過ぎてて、ちょっと気持ち悪くなるんですけど。
特に、写真部のツンケンした部長役の松本穂香ちゃんがすごく良い!! 学園モノに有りがちな「成績も良いしっかり者キャラ」なんです。いつも主人公を叱ってる優等生。で、なんなら主人公に思いを寄せてたりする訳なんですが。
そんなテンプレ・ヒロインが、クライマックスであんなに泣ける行動に出るとは思いませんでしたわ! いざ、集合写真を撮るってタイミングで走り出したときは、鳥肌が立ちました。
もう大号泣ですよ!!