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長年家族として暮らしてきたペットの供養や折れたり錆びたりした針を納める針供養など、人間以外の生き物や物に感謝し魂を抜いてもらい、お別れをする供養は意外と多くあります。愛着を持って使ってきたからただ捨てるのには気が引ける…、と思った方、調べてみれば供養してくれる寺社があるかも。そこで、今回は変わり種供養を紹介します。
長年愛用してきた楽器。そのまま捨ててしまうのは忍びない、感謝を込めてお別れしたいと思った時、供養してくれるお寺は結構あります。そのひとつが京都の龍淵寺。大きな楽器は相談が必要とのこと。
小さい頃から一緒に遊んできた人形などのおもちゃ。汚れたり壊れたりしたからといっておいそれと処分してしまうのは悲しいもの。そんな時、供養してくれるのが千葉県の本光寺。魂を抜き、お焚き上げをしてくれるそうです。人形供養は多くのお寺がしてくれるので、探せば近場のお寺でも納めることができるかも。
aibo供養
2017年、新型aiboが発売され話題になりましたが、一方で旧式のaiboを供養してくれるのが千葉県の光福寺。今年行われたお葬式には100台以上のaiboが集まり供養されました。その後は供養されたaiboから使える部品を頂き、旧式の修理部品にあてるそうです。
生活に仕事に密着し愛用してきたパソコン。僧侶を迎えて供養してくれるパソコンショップもありますが、お寺規模で供養してくれるのが名古屋大須のパソコン街にある萬松寺。きちんと供養したあと処理業者に引き渡し使える部品や素材に分けられるんだとか。
自動車の安全祈願を行う寺社は多いですが、新旧の自動車の祈願と供養を同時にしてくれるのが宮城県の法楽寺。古い自動車の鍵を感謝とともに供養。そして新しい鍵を安全祈願し返却するというもの。持ち込みはもちろん、遠方の人のためにインターネットでも依頼ができるそうです。
肌身離さず持ち歩く財布、時計、メガネにアクセサリー。込められた思い出はたくさんあり感謝で捨てるに捨てられない。そんな時は、山口県の白崎八幡宮で供養してもらうのがいいかも。受付は毎日行っている様で、大安の佳き日に御霊抜きを行うそうです。
全国様々な場所で、様々な形で行われる履物供養。東京浅草では老舗履物「辻屋本店」が去年初めて履物供養を企画。傷んだり修復不可能であったり、代々受け継いだもので思い入れのある草履や下駄など、処分に難儀したものを受け付け、浅草神社でご祈祷してくれます。
自動車リサイクル業「豊田メタル」が1978年から行っている廃車供養。日々の活躍に感謝、交通事故被害者の慰霊、交通安全の祈願を目的に毎年行っているそう。祈祷が終われば素材としてしっかりよみがえらせるそうです。
さて、さまざまな変わり種供養を紹介しましたがいかがだったでしょうか。今回ピックアップしたところは有名なところなので、同様の供養をしてくれるお寺などは皆さんのお住まいの近場にもあるかもしれません。
また、継続しているところもあれば、やめてしまったところ、数が集まってからやるところなどもあるため、希望する場合は問い合わせてみることをおすすめします。